日経225マーケットレポート|2026年8月6日(木)
配信時刻: 20:01
近限月: 8月限
今日の本質
65,000円は守ったが、相場の中身は強くない。上値は68,000円でいったん重い。
買われているのは成長株ではなく、内需・ディフェンシブ株だ。
日経225は終値 65,683円 と、日中安値 64,942円 から切り返し、重要支持線の 65,000円 を辛うじて維持した。ただし、米Nasdaqは -0.83%、金は +1.87% とリスク回避色が強く、オプションでも 68,000円コール増加 と 60,000円プット増加 が同時に出ている。セクターは 34業種中29業種が上昇 したが、主役は繊維 +6.25%、食品 +3.82%、医薬品 +2.84% であり、電気機器は -1.42% と弱い。これは強気相場ではなく、ハイテクから内需への逃避的な資金シフトである。目先は 65,000円維持なら押し目余地、68,000円接近では利食い優先 と判断する。
① 世界の動き
| 指標 | 水準 | 前日比 | 読み |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 7,723.55 | -0.17% | 米株は小幅安。全体のリスク許容度はやや低下。 |
| Nasdaq | 26,363.44 | -0.83% | ハイテク株に売り。成長株・半導体関連には逆風。 |
| 米10年債利回り | 4.617% | -1.0bp | 金利は小幅低下。ただし4.6%台で高止まりし、株式のバリュエーション圧迫要因。 |
| WTI原油 | 75.20ドル | -0.03% | 原油はほぼ横ばい。インフレ懸念を強める動きではない。 |
| 金 | 4,325.40ドル | +1.87% | 安全資産買いが強い。リスク回避姿勢が明確。 |
| USD/JPY | 157.867円 | +0.175円 / +0.11% | 円安方向。日本株には輸出株中心に下支え要因。 |
| 日経225 | 終値 65,683.26円 | 前日比データなし | 始値65,896.00円を下回って終了。日中は上値が重い展開。 |
米国市場は弱含み。S&P500は-0.17%にとどまったが、Nasdaqが-0.83%と大きく下げた。売りの中心はハイテク・成長株であり、日経225では半導体、電子部品、AI関連に重しとなる。
米10年債利回りは4.617%と前日比-1.0bp低下した。ただし水準は依然として4.6%台で高い。金利低下そのものは株式にプラスだが、高金利環境が続いているため、高PER銘柄への買いは入りにくい。
金価格は4,325.40ドル、前日比+1.87%と大幅高。これは明確な安全資産買いであり、投資家がリスクを落としていることを示す。米株安、金高の組み合わせは、東京市場にも警戒感を持ち込みやすい。
一方、ドル円は157.867円と前日比+0.11%の円安。円安は自動車、機械、電機など輸出関連には支援材料となる。ただし、Nasdaq安による半導体株への逆風を相殺するには力不足だ。
日経225は始値65,896.00円、高値65,983.13円、安値64,942.07円、終値65,683.26円。日中値幅は約1,041円と大きく、終値は始値を約213円下回った。高値からは約300円押し戻されており、上値の重さが明確だ。
総合すると、外部環境は「円安は支え、米ハイテク安と金高は逆風」という構図。日経225は輸出株が下支えする一方、指数寄与度の高い半導体・値がさ株には売り圧力が残る。きょうの日本株は上値追いよりも、押し目の質を見極める局面だ。
② セクター動向
業種別では、34業種中29業種が上昇、5業種が下落。全面高に近い地合いだったが、上昇の中心は 繊維・食品・医薬品・小売など内需・ディフェンシブ系 に偏った。一方で、非鉄・金属、造船、電気機器 は売られ、景気敏感・ハイテク関連の一角に弱さが残った。
| 区分 | セクター | 騰落率 | ポイント〔なぜその動きか〕 |
|---|---|---|---|
| 上昇 | 繊維 | +6.25% | 全業種で最大の上昇。内需・素材系への資金流入が集中し、短期資金の買いが最も強かった。 |
| 上昇 | 水産 | +4.08% | 食品関連と並んで買われた。景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ需要が意識された。 |
| 上昇 | 食品 | +3.82% | 内需・生活必需品セクターとして選好された。相場全体が上昇する中でも安定業種への買いが目立った。 |
| 上昇 | その他製造 | +3.31% | 個別材料株への買いが波及。上昇率は全体4位で、幅広い製造業に資金が入った。 |
| 上昇 | 医薬品 | +2.84% | ディフェンシブ株として買われた。食品・水産と同様、景気感応度の低さが評価された。 |
| 上昇 | パルプ・紙 | +2.52% | 素材系の中で堅調。繊維の急伸に連動し、出遅れ内需素材として買われた。 |
| 上昇 | サービス | +2.35% | 内需関連の買いが継続。小売業+2.13%と合わせ、国内消費関連が強い。 |
| 上昇 | 商社 | +2.21% | 資源・景気敏感株の中では堅調。非鉄・金属が-2.75%と売られる中、総合商社には選別買いが入った。 |
| 上昇 | 海運 | +2.02% | 景気敏感セクターの一角として買われた。ただし造船は-1.90%で、同じ海事関連でも明暗が分かれた。 |
| 下落 | 非鉄・金属 | -2.75% | 全業種で最大の下落。素材関連の中でも売りが集中し、リスク回避の対象になった。 |
| 下落 | 造船 | -1.90% | 海運+2.02%とは対照的に下落。受注・コスト面への警戒が意識され、関連業種内で選別売りが出た。 |
| 下落 | 電気機器 | -1.42% | 主力ハイテク株が軟調。全体相場が広く上昇する中で逆行安となり、資金流出が目立った。 |
| 下落 | 陸運 | -0.46% | 内需株全般が買われる中で弱含み。鉄道・バス+1.30%との差が大きく、業種内でも選別が進んだ。 |
| 下落 | 通信 | -0.37% | ディフェンシブ業種ながら小幅安。食品・医薬品など他の安定業種に資金が向かった。 |
注目セクター:繊維が+6.25%で突出
繊維は +6.25% と全業種で最大の上昇となった。2位の水産 +4.08% を 2.17ポイント 上回っており、単なる全面高ではなく、繊維に資金が集中した動きだ。
今回のセクター動向では、繊維に加えて食品 +3.82%、医薬品 +2.84%、パルプ・紙 +2.52% が上位に入った。共通点は、いずれも 内需・ディフェンシブ色が強い ことだ。投資家は景気敏感株を一律に買うのではなく、業績の安定性や出遅れ感のあるセクターを選別している。
食品・水産・医薬品はディフェンシブ買いが鮮明
水産 +4.08%、食品 +3.82%、医薬品 +2.84% がそろって上昇した。これは、相場全体が強い中でも、個人投資家が比較的安心して保有しやすい生活必需品・ヘルスケア関連に買いを入れていることを示す。
特に食品は、景気変動の影響を受けにくい業種として評価されやすい。小売業も +2.13% と上昇しており、国内消費関連への資金流入は明確だ。
ハイテク・素材の一角は弱い
一方で、電気機器は -1.42%、非鉄・金属は -2.75% と下落した。34業種中29業種が上昇する中での逆行安であり、弱さは目立つ。
特に電気機器の下落は重要だ。日経225への寄与度が大きい主力ハイテク株を含むため、指数の上値を抑える要因になりやすい。全体の地合いは強いが、ハイテク主導の上昇ではない。
非鉄・金属は全業種で最も弱く、素材株の中でも売りが集中した。繊維、パルプ・紙、化学が上昇しているため、素材全体が売られたわけではない。非鉄・金属固有の需給悪化 が意識された動きだ。
セクター判断
本日の物色は、内需・ディフェンシブ優位、ハイテク・非鉄劣位 である。短期的には、繊維、食品、医薬品、小売などの堅調セクターに資金が残りやすい。一方で、電気機器と非鉄・金属の弱さが続く場合、日経225全体の上値は重くなる。
③ 個別株の異変
本日の個別株は、指数安の中で 内需・消費関連の急騰 と、電子部品・非鉄関連の急落 が同時に発生した。特に上昇銘柄は出来高を伴っており、短期資金の集中が明確。一方、下落銘柄はアナリスト目標株価との上方乖離が大きい銘柄が多く、ファンダメンタルズよりも需給悪化が主因とみる。
| 順位 | 銘柄 | 1d | 5d | 10d | 評価 | 目標株価 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | オムロン(6645) | +14.97% | +31.92% | +23.40% | Hold(11社) | 5,673円 | 出来高5.11倍。現在値6,819円は目標比-16.8%で過熱感が強い |
| 2 | 花王(4452) | +12.83% | +6.29% | +11.57% | Buy(13社) | 3,696円 | 出来高4.09倍。目標まで+2.8%で上値余地は限定的 |
| 3 | メルカリ(4385) | +11.59% | +12.56% | +10.73% | None(13社) | 4,415円 | 出来高3.34倍。現在値4,921円は目標比-10.3%で買い先行し過ぎ |
| 4 | 明治HD(2269) | +11.14% | +1.62% | +8.08% | Buy(10社) | 4,330円 | 出来高2.75倍。目標まで+7.9%、食品株の中では余地あり |
| 5 | キッコーマン(2801) | +11.04% | +2.94% | +10.28% | Buy(12社) | 1,726円 | 出来高3.23倍。現在値1,770円は目標比-2.5%で達成感 |
| 6 | 太陽誘電(6976) | -10.98% | +13.94% | -18.23% | Hold(16社) | 16,312円 | 目標まで+64.1%だが本日急落。AI関連への慎重姿勢が直撃 |
| 7 | バンナムHD(7832) | +10.85% | +3.08% | +19.35% | Buy(17社) | 4,814円 | 出来高2.97倍。現在値4,885円は目標比-1.5%で短期過熱 |
| 8 | 三井金属(5706) | -9.64% | +17.99% | -5.69% | Strong_buy(10社) | 55,630円 | 目標まで+74.0%。強気評価でも需給は悪化 |
| 9 | フジクラ(5803) | -9.40% | +23.55% | -2.77% | Buy(11社) | 7,175円 | 目標まで+56.1%。5日で大幅高後の反落 |
| 10 | 東レ(3402) | +9.34% | +12.46% | +10.17% | None(12社) | 1,304円 | 出来高4.50倍。目標まで+0.3%でほぼ到達 |
| 11 | 住友電工(5802) | -8.98% | +2.32% | -14.07% | Strong_buy(10社) | 3,646円 | 目標まで+68.9%。中期下落トレンドが継続 |
| 12 | ミネベアミツミ(6479) | -8.79% | +6.38% | -5.92% | Buy(15社) | 4,828円 | 出来高2.05倍。目標まで+29.2%だが売り優勢 |
| 13 | 東海カーボン(5301) | +8.32% | +14.99% | +6.91% | None(4社) | 2,075円 | 出来高4.72倍。目標まで+18.1%で上昇余地は残る |
1. 出来高急増を伴う急騰組:短期資金が集中
該当銘柄は、オムロン、花王、メルカリ、明治HD、キッコーマン、バンナムHD、東レ、東海カーボン。
このグループは、いずれも1日で +8%以上 上昇した。特にオムロンは +14.97%、出来高は20日平均比 5.11倍 まで膨らんだ。これは通常の買いではなく、ショートカバーやイベント通過後の機械的な買い戻しを含む動きと判断する。
ただし、上値余地は銘柄ごとに大きく異なる。
オムロンは現在値 6,819円 に対し目標株価 5,673円 で、すでに目標を 16.8%上回る。メルカリも現在値 4,921円 に対し目標 4,415円 で、10.3%上回る。キッコーマン、バンナムHD、東レも目標株価近辺または上回っており、追随買いのリスクは高い。
一方で、東海カーボンは現在値 1,757円 に対し目標 2,075円 で、なお 18.1% の上値余地がある。出来高も 4.72倍 と厚く、急騰組の中では相対的に継続性がある。
2. 食品・日用品株への資金シフト:ディフェンシブ買いが明確
該当銘柄は、花王、明治HD、キッコーマン。
本日は日経平均が午前に 1,033円安 となるなど、指数全体はリスクオフ色が強かった。その中で、食品・日用品株が大きく買われた点が目立つ。
花王は +12.83%、明治HDは +11.14%、キッコーマンは +11.04%。いずれも景気敏感株ではなく、業績の安定性が評価されやすい内需系である。指数下落局面で資金がディフェンシブ銘柄に逃避した構図だ。
ただし、花王の目標株価までの余地は +2.8%、キッコーマンはすでに目標を 2.5%上回る。この2銘柄は短期的に利食いが出やすい。明治HDは目標まで +7.9% あり、食品株の中では最もバランスが良い。
3. 電子部品・非鉄関連の急落:AI関連への慎重姿勢が波及
該当銘柄は、太陽誘電、三井金属、フジクラ、住友電工、ミネベアミツミ。
下落組は、AI・電子部品・電線・非鉄金属に関連する銘柄が中心。関連ニュースでも「AI復調に投資家慎重」「太陽誘電10%超安」と報じられており、AI関連の上昇持続性に疑念が出た。
太陽誘電は -10.98%。5日では +13.94% だったが、10日では -18.23% と大きく崩れている。短期反発が続かず、戻り売りに押された形だ。
フジクラも本日 -9.40% だが、5日では +23.55%。三井金属も本日 -9.64%、5日では +17.99%。直近で急騰していた分、利益確定売りが集中した。
注目点は、これらの銘柄の目標株価との乖離が非常に大きいことだ。三井金属は目標まで +74.0%、住友電工は +68.9%、太陽誘電は +64.1%、フジクラは +56.1%。アナリスト評価は強いが、株価は逆方向に動いている。これは業績評価よりも、短期需給とテーマ株の巻き戻しが優先されている局面である。
4. 総括:上昇株は達成感、下落株は需給悪化
本日の異変は二極化が鮮明だった。
- 上昇株は出来高を伴って急騰したが、目標株価を上回る銘柄が多い
- 下落株は目標株価との上方乖離が大きいが、短期需給の悪化で売られている
- 食品・日用品は指数安の中で資金逃避先になった
- AI・電子部品・非鉄は、直近上昇後の巻き戻しが強い
個人投資家は、急騰株の高値追いを避けるべき局面だ。特にオムロン、メルカリ、キッコーマン、バンナムHDは目標株価面で割高感が出ている。一方、急落した電子部品・非鉄株は目標株価との乖離が大きく、中期では監視対象。ただし、需給悪化が止まるまでは逆張りを急ぐ必要はない。
④ オプション手口(核心)
-
上値抵抗帯 :コール建玉は 65,000円、68,000〜70,000円、75,000円 に集中。特に68,000〜70,000円は戻り売り・利益確定が出やすいゾーンで、上値の重さを意識。
-
下値支持帯 :プット建玉は 65,000円、60,000円、50,000円 が厚い。目先は65,000円近辺、割れると60,000円が大きな防衛ラインになりやすい。
-
コール最大増加:68,000円コール +358枚
現物65,683円に対してOTM。下落日にOTMコールが増えており、単純な強気買いよりも、
「70,000円コール利確+68,000円コール新規 ≒ ロールダウン(上値目線の引き下げ・やや弱気シフト)が最有力」。
上値目標を70,000円から68,000円へ下げた動きとみる。 -
プット最大増加:60,000円プット +1,745枚
こちらも現物より下のOTM。下落日に増加しており、下値警戒のヘッジ需要が強い。
「62,000円プット利確+60,000円プット新規 ≒ ロールダウン(ヘッジ継続・やや上目線シフト)が最有力」 だが、判定は ロール+新規混在 で、新規ヘッジ積み増しも大きい。 -
全体動向 :プット増加が目立ち、下値保険を厚くする動き。一方でコールは68,000円近辺へ集まり、上値目線はやや低下。
総合所見 :相場は下落基調ながら急落警戒一辺倒ではなく、65,000円を守れるか、割れれば60,000円が焦点。上値は68,000〜70,000円が重い展開を想定。
⑤ 信用情報
本日はデータ更新なし(最終更新: 2026-07-31)
⑥ 総まとめ
| セクション | シグナル | 方向 |
|---|---|---|
| ① 世界の動き | Nasdaqが-0.83%、金が+1.87%。米ハイテク安と安全資産買いが同時発生。ドル円157.867円の円安は下支えだが、リスク回避が優勢。 | やや弱気 |
| ② セクター動向 | 34業種中29業種が上昇。ただし上昇上位は繊維+6.25%、水産+4.08%、食品+3.82%、医薬品+2.84%で内需・ディフェンシブ中心。電気機器は-1.42%。 | 中立〜やや強気 |
| ③ 個別株の異変 | 花王+12.83%、明治HD+11.14%、キッコーマン+11.04%など食品・日用品に資金流入。一方、太陽誘電-10.98%、三井金属-9.64%、フジクラ-9.40%でAI・非鉄関連は急落。 | 選別色強い |
| ④ オプション手口 | 68,000円コールが+358枚、60,000円プットが+1,745枚。上値目線は70,000円から68,000円へ低下し、下値ヘッジは厚い。 | やや弱気 |
| ⑤ 信用情報 | データ更新なし。最終更新は2026-07-31で判断材料としては限定的。 | 中立 |
総合評価:日経225は「65,000円を守れるか」が最重要。上値は68,000円で重い。
当日終値は 65,683円。日中高値は 65,983円、安値は 64,942円 で、65,000円を一時割り込んだ後に戻した。これは、オプションで厚い支持帯とされる 65,000円 が実際に意識された動きだ。
ただし、外部環境は弱い。米国ではNasdaqが -0.83% と下落し、金は +1.87% 上昇した。これはリスク資産から安全資産への資金移動を示す。円安の 157.867円 は輸出株にプラスだが、半導体・AI関連の売りを相殺するほど強くない。
セクター面では、34業種中29業種が上昇しており地合い自体は崩れていない。しかし、買われたのは繊維、食品、医薬品などの内需・ディフェンシブ株であり、指数寄与度の高い電気機器は -1.42% と弱い。したがって、指数の上値追いには力不足だ。
結論として、明日は 65,000円維持なら押し目買い余地あり、68,000円接近では利食い優先。米雇用統計を控えるため、新規の大きな買いは避ける局面だ。
直近のイベントカレンダー
| 日付 | イベント | 注目度 |
|---|---|---|
| 2026-08-07 | 米雇用統計(NFP) 22:30 | ★★★ |
| 2026-08-12 | 米CPI(消費者物価指数) 22:30 | ★★★ |
| 2026-08-07 | 決算:SHIFT(3697)2026年8月期 | ★★ |
米雇用統計は最重要。米10年債利回りが 4.617% と高止まりしているため、強すぎる雇用統計は金利上昇を通じてハイテク株売りにつながる。日経225では半導体、電子部品、AI関連に逆風となる。
明日の行動フロー
基準値:日経225終値 65,683円
【保有中の人】
■ 66,000円を明確に上回る
- 保有継続。
- ただし上値抵抗は68,000円。
- 半導体・AI関連より、食品・医薬品・小売など内需系を優先。
■ 65,000〜66,000円で推移
- 中立。
- 65,000円はオプション上の重要支持帯。
- ここを維持する限り、急いで売る必要はない。
- ただし米雇用統計前のため、信用ポジションは軽くする。
■ 65,000円を終値で割れる
- リスク管理優先。
- 短期保有分は一部利益確定または損切り。
- 次の下値メドは60,000円。
- 電気機器、非鉄、電子部品は戻り売り警戒。
■ 68,000円に接近
- 利食い優先。
- 68,000円コールの建玉増加により、戻り売りが出やすい。
- 高値追いは避ける。
【新規エントリーを考えている人】
■ 65,000円を守って反発
- 少額で押し目買い可。
- 対象は内需・ディフェンシブ中心。
- 食品、医薬品、小売、サービスを優先。
■ 66,000円超で定着
- 打診買い可。
- ただし68,000円までの値幅は約2,000円。
- リスクリワードは限定的なので、短期前提。
■ 68,000円近辺
- 新規買いは見送り。
- オプション上の上値抵抗帯。
- 利食い売りに巻き込まれるリスクが高い。
■ 65,000円割れ
- 新規買い禁止。
- 下値確認を待つ。
- 60,000円プットが厚く、次の焦点は60,000円。
シナリオが崩れる条件
- 日経225が 65,000円を終値で明確に割り込む 場合。65,000円支持の前提が崩れる。
- 米雇用統計後に米10年債利回りが 4.7%台へ上昇 する場合。高PER株、半導体株への売り圧力が強まる。
- Nasdaqが続落し、ハイテク売りが東京市場の電気機器・電子部品に波及する場合。
- ドル円が 156円台前半以下へ円高進行 する場合。輸出株の下支えが弱まる。
- 日経225が 68,000円を出来高を伴って上抜ける 場合。上値抵抗シナリオは無効となり、70,000円再トライに切り替わる。
- 金価格の上昇が続き、安全資産買いがさらに強まる場合。リスクオフ継続として日本株全体に逆風。
- 電気機器、非鉄・金属、電子部品の下落が止まらない場合。内需株だけでは日経225の上昇を支えきれない。
昨日のシナリオ検証
結論から言えば、前回の強気シナリオは不成立。日経225は円安による下支えはあったが、米ハイテク株安とAI関連の巻き戻しが強く、想定より明確に弱い展開となった。
| 検証項目 | 前回シナリオ | 実際の動き | 判定 |
|---|---|---|---|
| 日経225の方向感 | 強気継続 | 終値65,683.26円。始値65,896.00円を下回って終了 | 不成立 |
| 強気継続ライン | 68,000円突破・接近 | 高値65,983.13円。68,000円に約2,017円届かず | 未達 |
| 警戒ライン | 65,000円 | 安値64,942.07円まで下落。ただし終値は65,000円超え | 警戒継続 |
| 危険ライン | 63,000円 | 安値64,942.07円で踏みとどまる | 未到達 |
| 主導セクター | 非鉄・金属、電気機器、通信、自動車、AI・半導体 | 非鉄・電気機器・AI関連が急落 | 逆行 |
前回は「米株高・米金利低下・円安」を前提に強気継続を想定した。しかし実際には、S&P500が -0.17%、Nasdaqが -0.83% と米株は弱含んだ。特にNasdaq安は、日経225の指数寄与度が大きい半導体・電子部品株に直接の逆風となった。
日経225は高値 65,983.13円 までで、強気継続ラインの 68,000円 には届かなかった。終値は 65,683.26円 で、前回の警戒ライン 65,000円 は終値で維持したものの、安値は 64,942.07円 まで下げた。これは買いの弱さを示す動きであり、強気継続ではなく調整局面入りと判断する。
セクター面でも、前回強気とした非鉄・金属、電気機器、AI・半導体が崩れた。三井金属は -9.64%、フジクラは -9.40%、太陽誘電は -10.98% と急落した。前回シナリオの中核だった主導セクターが反落しており、シナリオの前提は崩れた。
一方で、ドル円は 157.867円、前日比 +0.11% の円安となり、輸出株には下支え材料だった。ただし、円安効果はNasdaq安とAI関連売りを相殺できなかった。金価格も +1.87% と大幅上昇し、安全資産買いが強まった点もリスクオフを裏付ける。
シナリオ破綻条件では、以下が該当または接近した。
- Nasdaqが-0.83%下落し、半導体・AI関連への資金流入が止まった
- 非鉄・金属、電気機器、AI関連がそろって反落した
- 金価格が+1.87%上昇し、リスク回避色が強まった
- 日経225は終値で65,000円を割らなかったが、安値は 64,942.07円 まで下振れた
したがって、前回の「強気継続」判断は修正が必要。現時点では、日経225は 65,000円を終値で維持できるか が最重要ポイントとなる。65,000円を明確に割れば、次の下値確認は 63,000円 となる。
免責事項
本レポートは情報提供を目的としており、投資助言ではありません。売買の最終判断はご自身の責任でお願いします。
データ:JPX建玉残高・yfinance・JPX信用統計・各種ニュースRSS / kabu-brief 日次マーケットレポート
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※ 本レポートはAIによって自動生成されています。投資判断は自己責任でお願いします。