日経225マーケットレポート|2026年8月5日(水)
配信時刻: 19:59
近限月: 8月限
今日の本質
66,300円の高値引けは、米ハイテク高・金利低下・円安が同時にそろった強気相場だ。
ただし次の勝負所は68,000〜70,000円。上昇余地はあるが、短期過熱とオプション抵抗で追い上げ局面に入った。
日経225は終値 66,300.44円 と高値 66,302.52円 から約2円下で引け、買い圧力は極めて強かった。背景は明確で、米国では S&P500が+1.79%、Nasdaqが+2.59% と全面高となり、米10年債利回りは 4.627%へ5.9bp低下、ドル円も 157.728円 へ円安方向に動いた。国内では 非鉄・金属+7.82%、電気機器+4.10%、通信+4.62% に資金が集中し、個別でもイビデン +24.49%、ソフトバンクグループ +13.96%、アドバンテスト +8.77% が指数を押し上げた。相場の基調は強気継続だが、オプションでは 68,000〜70,000円 にコール建玉が厚く、ここからは上値を買い上がる局面ではなく、主導株が利益確定売りを吸収できるかを見極める局面だ。
① 世界の動き
| 指標 | 水準 | 前日比 | 読み |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 7,736.52 | +1.79% | 米国株は全面高。リスクオンが強い |
| Nasdaq | 26,584.99 | +2.59% | ハイテク株主導の上昇。日経の半導体・AI関連に追い風 |
| 米10年債利回り | 4.627% | -5.9bp | 金利低下。株式バリュエーションにはプラス |
| WTI原油 | 76.33ドル | +0.74% | 原油は小幅高。インフレ警戒は残るが株式への悪影響は限定的 |
| 金 | 4,215.20ドル | +2.93% | 安全資産買いも強い。リスクオン一辺倒ではない |
| ドル円 | 157.728円 | +0.199円 / +0.13% | 円安方向。輸出株・日経平均には支援材料 |
| 日経225 | 終値 66,300.44円 | 前日比データなし | 高値 66,302.52円近辺で引け。買い圧力が極めて強い |
米国市場は明確なリスクオンだった。S&P500は+1.79%、Nasdaqは+2.59%上昇し、特にハイテク株への資金流入が強い。日経225は半導体、電子部品、AI関連の寄与度が大きいため、Nasdaq高は直接的な追い風になる。
米10年債利回りは4.627%へ5.9bp低下した。金利低下はPERの高いグロース株に有利であり、Nasdaq上昇の根拠になっている。日本株でも値がさの半導体株、精密機器、成長株に買いが入りやすい地合いだ。
為替はドル円が157.728円と、前日比+0.199円の円安方向に動いた。円安は自動車、機械、電機など輸出企業の業績期待を押し上げる。米株高と円安が同時に進んでおり、日経平均には強い外部環境がそろっている。
一方で、金は+2.93%と大幅高だった。通常、株高局面で金がここまで買われるのは、地政学リスクやインフレ再燃、金融市場への警戒が残っていることを示す。WTI原油も76.33ドルへ+0.74%上昇しており、エネルギー価格の上振れは今後のインフレ警戒材料になる。
日経225は始値64,565.27円、安値64,555.52円から切り返し、終値66,300.44円で引けた。終値は高値66,302.52円からわずか約2円下であり、ほぼ高値引けだ。日中の上昇幅は始値比で+1,735.17円、率にして約+2.69%。海外株高、米金利低下、円安が重なり、買いが終日優勢だったと判断する。
② セクター動向
全34業種中、22業種が上昇、12業種が下落。上昇上位5業種の平均騰落率は +4.88%、下落上位5業種の平均は -2.17%。物色は明確にリスクオンで、非鉄・金属、電気機器、通信、自動車 など主力・景気敏感株に資金が集中した。一方、海運、鉱業、パルプ・紙、ガス は売られた。
| 区分 | セクター | 騰落率 | ポイント〔なぜその動きか〕 |
|---|---|---|---|
| 上昇上位 | 非鉄・金属 | +7.82% | 全業種トップ。景気敏感・素材株への買いが最も強く、相場全体のリスク許容度改善を示す動き。 |
| 上昇上位 | 窯業 | +4.63% | 素材・建材関連の一角として買われた。非鉄・金属に続く上昇で、バリュー系素材株に資金が向かった。 |
| 上昇上位 | 通信 | +4.62% | ディフェンシブ性を持ちながら大幅高。大型株への資金流入が強く、指数押し上げ要因になった。 |
| 上昇上位 | 電気機器 | +4.10% | 日経平均への影響が大きい主力セクター。半導体・ハイテク系を含む成長株買いが指数上昇を主導。 |
| 上昇上位 | 造船 | +3.23% | 景気敏感株物色の流れに乗った。海運が-3.44%と下落する中で、造船には個別テーマ性の買いが入った。 |
| 上昇上位 | その他金融 | +3.15% | リスクオン局面で金融関連が買われた。証券+2.73%、銀行+1.95%も上昇し、金融株全体に資金が広がった。 |
| 上昇上位 | 自動車 | +2.71% | 外需・景気敏感株として買われた。ゴム+1.82%、機械+1.13%も上昇し、製造業全体の底堅さが確認された。 |
| 下落上位 | 海運 | -3.44% | 全業種で最大の下落。リスクオン相場の中でも海運は逆行安となり、資金流出が鮮明。 |
| 下落上位 | 鉱業 | -2.81% | 資源関連の中で弱さが目立った。非鉄・金属+7.82%との対照が大きく、同じ資源系でも選別が強い。 |
| 下落上位 | パルプ・紙 | -2.33% | 内需・素材系の中で売り優勢。上昇相場で相対的に資金が向かわなかった。 |
| 下落上位 | ガス | -1.44% | ディフェンシブ株が劣後。リスク選好が強まり、安定収益株から景気敏感株へ資金が移った。 |
| 下落上位 | 鉄道・バス | -0.84% | 内需ディフェンシブの一角として軟調。空運+2.12%とは対照的で、運輸内でも明暗が分かれた。 |
| 下落上位 | 陸運 | -0.78% | 内需・物流関連は弱い。指数全体が上昇する中で、相対的な出遅れが目立つ。 |
注目セクター:非鉄・金属
非鉄・金属は +7.82% と突出した上昇。2位の窯業 +4.63% を 3.19ポイント 上回り、業種別で最も強い資金流入が確認された。
この動きは、単なる素材株買いではなく、景気敏感株への強いリスクオンを示す。化学 +2.72%、鉄鋼 +0.79% もプラスで、素材関連全体に買いは入ったが、非鉄・金属への集中度が圧倒的だった。
個人投資家は、短期的には非鉄・金属の上昇継続性を確認すべき局面。急伸後だけに、翌営業日以降に出来高を伴って高値を維持できるかが重要になる。上昇率が大きいため、押し目を待つ戦略が有効。
注目セクター:電気機器・通信
電気機器は +4.10%、通信は +4.62%。いずれも日経平均への影響が大きい大型セクターであり、この2業種の大幅高は指数全体の上昇を支えた。
特に電気機器は、精密機器 +1.66%、機械 +1.13% も上昇しており、ハイテク・製造業全体に買いが波及している。
通信の +4.62% は注目度が高い。通常はディフェンシブ色が強いが、この日は上昇上位に入った。景気敏感株だけでなく、大型安定株にも資金が入っており、相場の買いの広がりを示している。
注目セクター:海運・鉱業
海運は -3.44%、鉱業は -2.81% と下落上位。全体相場が強い中で逆行安となったため、弱さは明確。
特に海運は、造船 +3.23% と正反対の動きになった。運輸・海事関連として一括りにはできず、銘柄・業種ごとの選別が強まっている。
鉱業も、非鉄・金属 +7.82% と大きく乖離した。資源関連全体が買われたわけではなく、買われたのは非鉄・金属に限定された。資源株を保有する投資家は、セクター全体の上昇ではなく、個別業種の資金流入を確認する必要がある。
③ 個別株の異変
| 順位 | 銘柄 | 1d | 5d | 10d | 評価 | 目標株価 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | イビデン(4062) | +24.49% | +50.93% | +11.40% | Buy(16社) | 23,744円(+16.8%) | AIラリーの主役。出来高は20日比1.08倍で、価格主導の急騰 |
| 2 | ヤマハ発動機(7272) | +19.46% | +28.11% | +37.84% | Hold(10社) | 1,336円(-26.0%) | 出来高4.94倍。急騰だが目標株価を大幅超過 |
| 3 | ソフトバンクグループ(9984) | +13.96% | +25.67% | +4.47% | Buy(19社) | 7,651円(+28.4%) | AI関連の指数寄与銘柄。出来高1.14倍 |
| 4 | 三井金属(5706) | +10.91% | +37.85% | +5.30% | Strong_buy(10社) | 55,630円(+57.2%) | 非鉄・電子材料買い。目標株価との乖離が大きい |
| 5 | レゾナック・ホールディングス(4004) | +10.15% | +32.09% | +6.07% | Buy(12社) | 20,533円(+26.9%) | 半導体材料の見直し。出来高1.52倍 |
| 6 | 古河電気工業(5801) | +9.90% | +41.35% | +11.18% | Buy(9社) | 6,513円(+66.2%) | 電線株物色。上値余地は対象中最大 |
| 7 | 村田製作所(6981) | +9.82% | +25.65% | -5.87% | Strong_buy(17社) | 10,797円(+37.9%) | 10日ではなおマイナス。戻り局面 |
| 8 | 住友電気工業(5802) | +9.72% | +14.45% | -3.24% | Strong_buy(10社) | 3,646円(+53.7%) | 電線・自動車部材買い。中期では出遅れ |
| 9 | フジクラ(5803) | +9.62% | +34.92% | +6.78% | Buy(11社) | 7,175円(+41.4%) | 電線株の中核。出来高1.14倍で上昇継続 |
| 10 | デンカ(4061) | +9.35% | +18.92% | +3.95% | None(8社) | 4,531円(+17.1%) | 化学株のリバウンド。出来高1.63倍 |
| 11 | アドバンテスト(6857) | +8.77% | +33.81% | +13.98% | Buy(21社) | 37,424円(+11.0%) | 日経平均押し上げ主力。目標株価までの距離は限定的 |
| 12 | 太陽誘電(6976) | +8.50% | +23.99% | -10.93% | Hold(16社) | 16,312円(+46.1%) | 電子部品の戻り。10日では大幅安が残る |
| 13 | 横河電機(6841) | -10.04% | -4.64% | -7.42% | None(8社) | 5,904円(+11.4%) | 唯一の急落。出来高2.64倍で実需売りが強い |
1. AI・半導体関連に買いが集中
本日の主役はAI・半導体関連だ。関連ニュースでも「AIラリー復活」とされ、日経平均の上昇寄与上位にアドバンテスト、ソフトバンクグループ、イビデンが入った。
特にイビデンは前日比+24.49%、5日で+50.93%と突出した。目標株価23,744円に対する上値余地は+16.8%残るが、5日で半値以上の上昇となっており、短期過熱は明確だ。出来高は20日比1.08倍にとどまり、出来高急増を伴う全面買いではなく、需給主導の急騰色が強い。
アドバンテストは前日比+8.77%、5日で+33.81%。ただし目標株価37,424円までの上値余地は+11.0%に縮小した。指数寄与度は高いが、コンセンサス上の割安感はすでに小さい。
ソフトバンクグループは前日比+13.96%、5日で+25.67%。目標株価7,651円に対して+28.4%の上値余地があり、AI投資再評価の中心銘柄として買われた。
2. 非鉄・電線株は一斉高、上値余地も大きい
非鉄・電線株の上昇が目立つ。古河電工、住友電工、フジクラ、三井金属がそろって急伸した。
古河電工は前日比+9.90%、5日で+41.35%。目標株価6,513円に対する上値余地は+66.2%で、対象銘柄の中で最大だ。フジクラも前日比+9.62%、5日で+34.92%、上値余地+41.4%。電線株への資金流入は継続している。
住友電工は前日比+9.72%だが、10日では-3.24%とまだ戻り途上だ。目標株価3,646円に対する上値余地は+53.7%あり、出遅れ感が残る。
三井金属は前日比+10.91%、5日で+37.85%。Strong_buy評価で目標株価まで+57.2%ある。非鉄・電子材料の両面で買われている。
3. 電子部品は「戻り」と「過熱」が混在
村田製作所は前日比+9.82%、5日で+25.65%上昇したが、10日では-5.87%とまだマイナス圏だ。太陽誘電も前日比+8.50%、5日で+23.99%ながら、10日では-10.93%。両銘柄は新規上昇トレンドというより、直近急落からのリバウンドと見るべきだ。
一方で、村田製作所はStrong_buy評価、目標株価まで+37.9%。太陽誘電もHold評価ながら目標株価まで+46.1%ある。株価水準には修復余地が残るが、10日パフォーマンスの弱さから、需給はまだ安定していない。
4. ヤマハ発動機は異常値、目標株価を26%上回る
ヤマハ発動機は前日比+19.46%、5日で+28.11%、10日で+37.84%と急騰した。出来高は20日比4.94倍で、対象銘柄中で最大。短期資金が集中した動きだ。
ただし、アナリスト評価はHold、目標株価1,336円に対して現在値1,805円は+35.1%上回る。目標株価ベースでは-26.0%の下値余地となる。今回の上昇はファンダメンタルズ再評価というより、決算・需給・ショートカバーが重なった異常値と判断する。
5. 横河電機だけが逆行安、売りの質が重い
横河電機は前日比-10.04%と対象銘柄で唯一の急落。5日で-4.64%、10日で-7.42%と、短期・中期とも弱い。出来高は20日比2.64倍に膨らんでおり、単なる薄商いの下落ではない。
目標株価5,904円に対して上値余地は+11.4%あるが、評価はNoneで方向感に欠ける。日経平均が大幅高となる中で逆行安となった点は重い。市場は個別材料に対して明確に売りで反応した。
④ オプション手口(核心)
- 上値抵抗帯 :コール建玉は 68,000〜70,000円、さらに 72,000〜75,000円 に厚い。特に70,000円は心理的節目で、上昇時には利益確定売りやコール売りの防衛が出やすい価格帯です。
- 下値支持帯 :プット建玉は 65,000円、63,000〜60,000円、55,000円、50,000円 に集中。下落時にはヘッジ買い・売り方の防衛が意識されやすく、支持帯になりやすいです。
前日比最大のコール は 72,500円コール +756枚。現物66,300円に対して大きくOTMで、当日相場も大幅上昇のため、上昇期待の新規ロングが入りやすい局面です。ただしロール候補上は、
67,500円コール利確+72,500円コール新規 ≒ ロールアップ(上値目線の引き上げ・やや強気シフト)が最有力。判定は ロール+新規混在 です。
前日比最大のプット は 50,000円プット -2,109枚。現物から遠いOTMで、通常なら上昇によるヘッジ解消ですが、ロール候補に該当するため、
50,000円プット利確+55,000円プット新規 ≒ ロールアップ(ヘッジ継続・やや下目線シフト)が最有力。判定は ほぼロール由来 です。
全体として、上昇に伴い上方向のコール積み増しが目立つ一方、プットは下値ヘッジを残しつつ水準を調整。基調は強気寄りだが、70,000円台前半では上値抵抗を警戒 したい局面です。
⑤ 信用情報
本日はデータ更新なし(最終更新: 2026-07-31)
⑥ 総まとめ
| セクション | シグナル | 方向 |
|---|---|---|
| ① 世界の動き | S&P500は+1.79%、Nasdaqは+2.59%。米10年債利回りは4.627%へ5.9bp低下、ドル円は157.728円へ円安。外部環境は日経225に明確な追い風。 | 強気 |
| ② セクター動向 | 34業種中22業種が上昇。非鉄・金属+7.82%、電気機器+4.10%、通信+4.62%、自動車+2.71%。景気敏感・大型株に資金流入。 | 強気 |
| ③ 個別株の異変 | イビデン+24.49%、SBG+13.96%、アドバンテスト+8.77%。AI・半導体関連が指数上昇を主導。ただし短期過熱も強い。 | 強気・過熱 |
| ④ オプション手口 | 68,000〜70,000円にコール建玉が厚く上値抵抗。65,000円、63,000〜60,000円にプット建玉があり下値支持。 | 強気寄り・上値警戒 |
| ⑤ 信用情報 | データ更新なし。最終更新は2026-07-24で、新規判断材料はない。 | 中立 |
総合評価は 強気継続。日経225は66,300円でほぼ高値引けし、米株高、米金利低下、円安が同時にそろった。特にNasdaq+2.59%は半導体・AI関連に直接プラスで、国内でもイビデン、アドバンテスト、ソフトバンクグループが主導した。
ただし、上値は無制限ではない。オプションでは 68,000〜70,000円にコール建玉が厚い ため、短期ではこのゾーンが最初の利益確定ポイントになる。下値は 65,000円 が重要支持線。66,300円を起点に、上は68,000円、下は65,000円を基準に判断する局面だ。
直近のイベントカレンダー
| 日付 | イベント | 注目度 |
|---|---|---|
| 2026-08-07 | 米雇用統計(NFP)22:30 | ★★★ |
| 2026-08-12 | 米CPI(消費者物価指数)22:30 | ★★★ |
| 2026-08-07 | 決算:SHIFT(3697)2026年8月期 | ★★ |
米雇用統計と米CPIが最重要。米10年債利回りはすでに4.627%へ低下しており、株高の根拠になっている。雇用・物価が強すぎる場合は金利上昇を通じて、半導体・グロース株に売りが出やすい。
明日の行動フロー
基準値:日経225終値 66,300円
【保有中の人】
■ 68,000円超え
・強気継続。
・ただし68,000〜70,000円はオプション上の上値抵抗帯。
・急騰銘柄、特にAI・半導体・非鉄は一部利益確定を優先。
■ 66,300〜68,000円
・保有継続。
・高値追いではなく、上値の重さを確認する局面。
・アドバンテスト、イビデン、SBGなど指数寄与株が崩れなければ維持。
■ 65,000〜66,300円
・通常の押し目。
・65,000円を終値で維持できるなら保有継続。
・非鉄・電気機器・通信の主力株が底堅いかを確認。
■ 65,000円割れ
・警戒に切り替え。
・プット建玉の支持線を割るため、短期の買いシナリオは弱まる。
・含み益銘柄は利益確定、含み損銘柄はポジション縮小。
■ 63,000円割れ
・強気シナリオは一段後退。
・リスク管理を最優先。
・短期ポジションは原則撤退。
【新規エントリーを考えている人】
■ 68,000円超えで始まる場合
・飛び乗りは避ける。
・68,000円台を維持し、売りを吸収できるか確認してから入る。
・70,000円接近では新規買いより利確優先。
■ 66,300〜68,000円
・新規は小口限定。
・買うならAI・半導体より、出遅れ感のある電線・非鉄・電子部品を優先。
・高値更新銘柄への成行買いは避ける。
■ 65,000〜66,300円
・最も狙いやすい押し目ゾーン。
・65,000円を割らずに反発するなら段階的に買い。
・出来高を伴って下げ止まる銘柄に限定。
■ 65,000円割れ
・新規買いは見送り。
・リバウンド狙いは短期限定。
・終値で65,000円を回復するまで待つ。
■ 63,000円割れ
・買い場ではなくリスク回避局面。
・次の支持帯確認まで待機。
シナリオが崩れる条件
- 日経225が 65,000円を終値で明確に割る こと。オプション上の主要支持帯を下回り、短期強気シナリオは弱まる。
- 米雇用統計または米CPIが強すぎて、米10年債利回りが再び上昇すること。現在の株高は金利低下が支えている。
- Nasdaqが反落し、半導体・AI関連への資金流入が止まること。日経225はアドバンテスト、SBG、イビデンなどの寄与が大きい。
- ドル円が急速に円高へ振れること。157円台の円安は輸出株の支援材料であり、円高転換は自動車・機械・電機に逆風。
- 68,000円を試した後に失速し、66,300円を下回って引けること。上値抵抗帯で売りが勝った形になる。
- 非鉄・金属、電気機器、通信など本日の主導セクターが翌営業日にそろって反落すること。物色の柱が崩れる。
- 金価格の大幅上昇が続き、リスク回避色が強まること。金は本日+2.93%と大きく上げており、警戒シグナルも残る。
昨日のシナリオ検証
前回シナリオは「62,000〜63,000円を下値支持、65,000円を上値抵抗とする高値圏のもみ合い」だった。
結果は 上方向への明確なシナリオブレイク となった。
| 検証項目 | 前回想定 | 実績 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 下値支持 | 62,000〜63,000円 | 安値64,555.52円 | 支持線は未接触。買いが想定以上に強い |
| 上値抵抗 | 65,000円 | 終値66,300.44円 | 明確に上抜け |
| 終値位置 | 65,000円以下でのもみ合い | 高値66,302.52円に対し終値66,300.44円 | ほぼ高値引け。強い買い圧力 |
| シナリオ判定 | 高値圏のもみ合い | 上放れ | メインシナリオは外れ |
日経225は始値64,565.27円、安値64,555.52円から切り返し、終値66,300.44円で引けた。終値は前回の上値抵抗65,000円を 1,300.44円上回った。率にして +2.00%の上抜け であり、単なる一時的な上ヒゲではない。
さらに終値は高値66,302.52円からわずか 2.08円下 で、ほぼ高値引けだった。これは売りを吸収して引けまで買いが続いたことを示す。65,000円は抵抗線として機能せず、次は 65,000円が下値支持に転換するか が焦点になる。
外部環境も強気方向だった。S&P500は +1.79%、Nasdaqは +2.59% 上昇し、米ハイテク株高が日経の半導体・AI関連を押し上げた。米10年債利回りは 4.627%へ5.9bp低下 し、前回の警戒条件だった「4.8%台への上昇」は発生しなかった。ドル円も 157.728円 と円安方向で、前回の警戒条件だった「156円台前半への円高反転」とは逆の動きだった。
セクター面では、前回強気とした「電気機器」「非鉄」は的中した。イビデンは +24.49%、アドバンテストは +8.77%、村田製作所は +9.82% と電気機器・半導体関連が急伸した。非鉄・電線では三井金属が +10.91%、古河電工が +9.90%、住友電工が +9.72%、フジクラが +9.62% とそろって買われた。主導セクターの反落は起きていない。
一方で、前回のシナリオ破綻条件のうち、
「65,000円を終値で上抜け」 は達成した。
ただし条件は「翌日も維持すること」まで含むため、完全な強気継続確認は次営業日の終値待ちとなる。
結論として、前回の「65,000円上値抵抗のもみ合い」想定は上方向に外れた。相場は想定より一段強く、現在は 65,000円を支持線に変えられるかを確認する局面 に入った。
免責事項
本レポートは情報提供を目的としており、投資助言ではありません。売買の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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