日経225マーケットレポート|2026年7月31日(金)
配信時刻: 20:04
近限月: 8月限
今日の本質
日経225は強い。ただし、買われたのは市場全体ではなく半導体・非鉄だけだ。
65,000円を突破できるかが、次の上昇相場か短期反落かを分ける。
日経225は終値 64,362.02円、始値比 +2,404.92円(+3.88%) と大幅高だった。米Nasdaqの +2.78% を受けて電気機器が +5.42%、非鉄・金属が +9.94% と急伸し、指数を押し上げた。一方で、上昇セクターは 13業種 にとどまり、下落は 21業種。医薬品 -4.17%、サービス -3.74%、自動車 -3.32% が売られ、全面高ではない。さらにUSD/JPYは 160.030円へ-3.270円(-2.00%) の円高で、輸出株には逆風が残る。オプションでは 65,000円コール建玉8,577枚 が直近の壁であり、ここを明確に抜けるまでは、指数の強さを過信せず、アドバンテスト、富士電機、三菱電機、住友金属鉱山のような上昇継続株に絞る局面だ。
① 世界の動き
| 指標 | 水準 | 前日比 | 読み |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 7,437.63 | +1.66% | 米株は明確なリスクオン。大型株全般に買いが入った。 |
| Nasdaq | 25,122.18 | +2.78% | ハイテク主導の上昇。半導体・AI関連への買いが強い。 |
| 米10年債利回り | 4.663% | +4.1bp | 金利は上昇。景気期待は強いが、バリュエーションには逆風。 |
| WTI原油 | 84.21ドル | +0.74% | 原油高。インフレ再燃懸念と資源株支援が同時に発生。 |
| 金 | 4,112.60ドル | +0.30% | 株高でも金は上昇。リスクヘッジ需要は残っている。 |
| USD/JPY | 160.030円 | -3.270円 / -2.00% | 急速な円高。輸出株には逆風、内需株には相対的に追い風。 |
| 日経225 | 終値 64,362.02円<br>始値 61,957.10円 / 高値 65,364.73円 / 安値 61,948.23円 | 前日比データなし<br>始値比 +2,404.92円 / +3.88% | 円高をこなして大幅上昇。場中値幅は3,416.50円と大きく、ボラティリティは高い。 |
米国市場は強い。S&P500は+1.66%、Nasdaqは+2.78%と、上昇率はハイテク優位だった。これは日経225にとって追い風である。東京市場では半導体、電子部品、AI関連に買いが入りやすい地合いだ。
一方で、米10年債利回りは4.663%まで上昇し、前日比+4.1bpとなった。通常は高PER株の重荷だが、この日はNasdaqが大幅高となっており、金利上昇よりも成長期待が勝った形である。個人投資家は「金利上昇でもグロースが買われた」点を重視すべきだ。
為替は最大の注意点である。USD/JPYは160.030円と、前日比-3.270円、率にして-2.00%の円高となった。円高は自動車、機械、電機など輸出株の利益見通しを圧迫する。日経225が始値61,957.10円から終値64,362.02円まで上げたことは強いが、為替面では上値を抑える材料が残る。
原油は84.21ドルで+0.74%。資源・商社・エネルギー株には支援材料だが、企業コストやインフレ懸念にはマイナスである。金も4,112.60ドルで+0.30%上昇しており、株高一辺倒ではなく、リスクヘッジ資金も残っている。
結論として、外部環境は「米ハイテク高による強気」と「急速な円高による輸出株警戒」が同時に存在する。日経225は終値64,362.02円と強いが、場中値幅は3,416.50円に達しており、短期売買では振れ幅の大きさを前提にすべき局面である。
② セクター動向
本日はセクター間の明暗が大きく分かれた。上昇は 非鉄・金属(+9.94%) と 電気機器(+5.42%) に集中した一方、下落は 医薬品(-4.17%)、サービス(-3.74%)、不動産(-3.43%)、自動車(-3.32%) が目立った。
上昇セクターは13業種、下落セクターは21業種で、全体としては物色が広がった相場ではなく、一部の景気敏感・外需系セクターへの集中買い が相場を支えた。
| 区分 | セクター | 騰落率 | ポイント〔なぜその動きか〕 |
|---|---|---|---|
| 上昇上位 | 非鉄・金属 | +9.94% | 上昇率トップ。素材・資源関連への買いが突出し、他業種を大きく引き離した。 |
| 上昇上位 | 電気機器 | +5.42% | 主力ハイテク株への資金流入が鮮明。日経平均への寄与度も高いセクター。 |
| 上昇上位 | 造船 | +2.96% | 景気敏感株の一角として買われた。機械・重工系への物色と連動した動き。 |
| 上昇上位 | 機械 | +2.48% | 設備投資・外需関連として買い優勢。電気機器と並び製造業株が強い。 |
| 上昇上位 | 窯業 | +2.46% | 素材系セクターの強さに連動。非鉄・金属の急伸が周辺素材株にも波及した。 |
| 上昇上位 | 証券 | +2.10% | 相場の値動き拡大を好感した買い。リスク許容度の改善を反映。 |
| 下落上位 | 医薬品 | -4.17% | 下落率最大。ディフェンシブ株から資金が流出し、景気敏感株への乗り換えが進んだ。 |
| 下落上位 | サービス | -3.74% | 内需系の売りが強い。高成長株・人件費敏感株への警戒が残った。 |
| 下落上位 | 不動産 | -3.43% | 内需・金利敏感セクターとして売られた。上昇セクターとの資金配分差が明確。 |
| 下落上位 | 自動車 | -3.32% | 外需系ながら売り優勢。電気機器・機械への買いと対照的に、選別売りの対象となった。 |
| 下落上位 | 鉄道・バス | -3.11% | 内需ディフェンシブ株が弱い流れに押された。景気敏感株優位の地合いが逆風。 |
| 下落上位 | 水産 | -2.59% | 食品(-2.47%)、小売業(-2.48%)と同様に生活関連株が売られた。 |
注目セクター:非鉄・金属
非鉄・金属は +9.94% と突出した上昇となった。2位の電気機器(+5.42%)との差は 4.52ポイント あり、単なる上昇ではなく、セクター単独で資金を集めた動きである。
素材・資源関連は市況感応度が高く、相場がリスクオンに傾く局面で買われやすい。本日は窯業(+2.46%)、石油(+0.99%)、商社(+1.00%)もプラスで、資源・素材周辺への資金流入 が確認できる。
個人投資家は、非鉄・金属の急騰を追う場合、短期過熱に注意すべき局面である。上昇率が約10%に達しており、翌営業日以降は利益確定売りが出やすい。一方で、出来高を伴って主力銘柄が高値を更新している場合は、セクター主導の相場が継続する可能性がある。
注目セクター:電気機器
電気機器は +5.42% と大幅高。日経225に占める影響が大きいセクターであり、本日の指数を押し上げた中心である。
機械(+2.48%)、造船(+2.96%)も上昇しており、製造業・外需関連への買いが確認できる。特に電気機器は、半導体・電子部品・FA関連などの主力株を含むため、指数連動資金の流入を受けやすい。
本日の物色は、電気機器を軸にした ハイテク主導型 である。日経平均が強含む場合でも、電気機器が失速すれば指数全体の上値は重くなる。明日以降は、電気機器の上昇が継続するかが相場の方向性を決める。
注目セクター:内需・ディフェンシブの弱さ
下落側では、医薬品(-4.17%)、サービス(-3.74%)、不動産(-3.43%)、鉄道・バス(-3.11%)、小売業(-2.48%)、食品(-2.47%)が売られた。
これは、安定収益・内需関連から資金が抜け、非鉄・金属、電気機器、機械などの景気敏感株へ資金が移ったことを示す。
特に医薬品の -4.17% は重い。ディフェンシブ株がここまで売られる局面では、相場全体が強いというより、資金の入れ替えが急速に進んだ相場 と判断すべきである。内需株を保有する投資家は、指数上昇に安心せず、保有銘柄の相対的な弱さを確認する必要がある。
③ 個別株の異変
| 順位 | 銘柄 | 1d | 5d | 10d | 評価 | 目標株価 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | イビデン(4062) | +21.98% | -4.15% | -4.34% | Buy(16社) | 22,925円 | 目標乖離+37.7%。ただし出来高0.12xで買いの厚みは弱い |
| 2 | パナソニックHD(6752) | +19.53% | +10.33% | +1.56% | Buy(15社) | 4,593円 | 目標乖離+7.2%。短期上昇で目標接近 |
| 3 | SUMCO(3436) | +17.52% | -7.34% | -27.24% | Hold(16社) | 3,626円 | 10日で大幅安後の反発。目標乖離+8.0% |
| 4 | 太陽誘電(6976) | +17.22% | -10.42% | -18.36% | Hold(16社) | 16,312円 | 目標乖離+59.5%。出来高0.03xで信頼度は低い |
| 5 | アドバンテスト(6857) | +16.34% | +12.28% | +9.65% | Buy(21社) | 37,186円 | 出来高1.92x。半導体主力の上昇継続 |
| 6 | 野村総合研究所(4307) | -15.96% | -5.05% | -8.12% | Strong_buy(14社) | 5,754円 | 出来高2.63xの大陰線。目標乖離+22.8% |
| 7 | 村田製作所(6981) | +15.59% | -10.77% | -11.71% | Buy(17社) | 11,035円 | 上方修正報道。目標乖離+48.8% |
| 8 | コニカミノルタ(4902) | -14.48% | -8.63% | -5.49% | Hold(8社) | 666円 | 出来高3.23x。売り圧力が強い |
| 9 | 三井金属(5706) | +14.23% | -3.01% | -4.12% | Strong_buy(10社) | 55,630円 | 目標乖離+79.7%。出来高1.68x |
| 10 | ソフトバンクG(9984) | +13.80% | -4.36% | -11.76% | Buy(19社) | 7,651円 | 10日下落から反発。目標乖離+45.5% |
| 11 | 古河電工(5801) | +13.23% | -7.17% | -9.47% | Buy(9社) | 6,513円 | 目標乖離+107.1%。出来高2.24x |
| 12 | レゾナックHD(4004) | +13.20% | -5.38% | -7.85% | Buy(12社) | 20,533円 | 半導体材料反発。目標乖離+49.6% |
| 13 | レーザーテック(6920) | +12.76% | -12.18% | -18.24% | Buy(16社) | 49,125円 | 出来高1.92x。急落後の買い戻し |
| 14 | ディスコ(6146) | +12.74% | -3.96% | -17.16% | Buy(20社) | 84,580円 | 出来高2.30x。目標乖離+44.6% |
| 15 | 富士電機(6504) | +12.52% | +10.52% | +12.52% | Buy(10社) | 15,720円 | 出来高3.23x。上昇トレンド継続 |
| 16 | 荏原製作所(6361) | +12.21% | -2.17% | -4.67% | Buy(11社) | 6,310円 | 半導体製造装置関連として反発 |
| 17 | フジクラ(5803) | +12.15% | -9.17% | -12.37% | Buy(11社) | 7,175円 | 目標乖離+72.0%。出来高1.88x |
| 18 | ローム(6963) | +11.31% | -7.62% | -13.36% | Buy(10社) | 5,650円 | 10日下落後の反発。目標乖離+30.5% |
| 19 | 三菱電機(6503) | +11.17% | +4.64% | +4.34% | Buy(14社) | 6,786円 | 出来高1.99x。上昇の継続性あり |
| 20 | 第一三共(4568) | -11.13% | -8.29% | -6.52% | Buy(17社) | 4,199円 | 出来高2.85x。目標乖離+63.5%だが短期は崩れた |
| 21 | デンソー(6902) | -10.47% | -0.48% | -0.40% | Buy(18社) | 2,140円 | 出来高3.40x。目標乖離+8.8%で上値余地は限定的 |
| 22 | 住友金属鉱山(5713) | +10.16% | +9.72% | +12.49% | Buy(8社) | 10,576円 | 非鉄内で強い順張り。目標乖離+29.2% |
| 23 | オリエンタルランド(4661) | +8.46% | +18.06% | +17.51% | Buy(14社) | 3,128円 | 目標株価を1.2%上回る。短期過熱 |
1. 半導体・電子部品は「急落後の買い戻し」が中心
半導体・電子部品関連の上昇が目立つ。イビデンが+21.98%、SUMCOが+17.52%、太陽誘電が+17.22%、村田製作所が+15.59%、レーザーテックが+12.76%、ディスコが+12.74%と大幅高となった。
ただし中身は強い上昇トレンドではなく、下落後の反発が多い。SUMCOは10日変化が-27.24%、太陽誘電は-18.36%、レーザーテックは-18.24%、ディスコは-17.16%で、いずれも直近10日で大きく売られていた。今日の上昇はショートカバー色が強い。
一方、アドバンテストは別格だ。1日+16.34%に加え、5日+12.28%、10日+9.65%、出来高1.92x。短期・中期ともプラスで、単なるリバウンドではなく資金流入が継続している。半導体株の中では最も形が良い。
村田製作所は「今期最終を15%上方修正・5期ぶり最高益更新へ」との報道が材料視された。目標株価11,035円に対して現在値7,416円で、乖離は+48.8%。業績修正を伴う上昇であり、電子部品株の中では材料の裏付けがある。
2. 電線・非鉄は目標株価との乖離が大きい
非鉄・電線株も強い。三井金属は+14.23%、古河電工は+13.23%、フジクラは+12.15%、住友金属鉱山は+10.16%だった。
特に目標株価との乖離が大きい。古河電工は現在値3,145円に対して目標6,513円で+107.1%、三井金属は+79.7%、フジクラは+72.0%。アナリスト評価も古河電工がBuy、三井金属がStrong_buy、フジクラがBuyで、評価面では強い。
ただし、古河電工は5日-7.17%、10日-9.47%、フジクラも5日-9.17%、10日-12.37%。今日の上昇は売られ過ぎ修正の側面が大きい。住友金属鉱山だけは5日+9.72%、10日+12.49%と明確な順張り型で、非鉄内では最も安定している。
3. 上昇継続型はアドバンテスト、富士電機、三菱電機、住友鉱山
今日の大幅高銘柄の中で、5日・10日もプラスの銘柄は限られる。
- アドバンテスト:1日+16.34%、5日+12.28%、10日+9.65%
- 富士電機:1日+12.52%、5日+10.52%、10日+12.52%
- 三菱電機:1日+11.17%、5日+4.64%、10日+4.34%
- 住友金属鉱山:1日+10.16%、5日+9.72%、10日+12.49%
- オリエンタルランド:1日+8.46%、5日+18.06%、10日+17.51%
このグループは押し目買いではなく、上昇継続を買う局面だ。特に富士電機は出来高3.23x、三菱電機は1.99xで、出来高を伴っている点が強い。
一方、オリエンタルランドは注意が必要だ。現在値3,167円に対して目標株価3,128円で、すでに目標を1.2%上回っている。5日+18.06%、10日+17.51%と短期過熱が明確で、ここからは利益確定リスクが高い。
4. 下落組は出来高を伴う「本格的な売り」
大幅安は野村総研、コニカミノルタ、第一三共、デンソーだった。
野村総研は-15.96%、出来高2.63x。評価はStrong_buy、目標株価5,754円で現在値4,686円に対して+22.8%の上値余地はある。ただし出来高を伴う急落であり、短期需給は明確に悪化した。
コニカミノルタは-14.48%、出来高3.23x。評価はHoldで、目標乖離も+12.7%にとどまる。反発余地よりも、業績・需給への警戒が勝っている。
第一三共は-11.13%、出来高2.85x。目標株価4,199円に対して乖離+63.5%と大きいが、5日-8.29%、10日-6.52%で下落基調が続いている。医薬品のディフェンシブ性は機能していない。
デンソーは-10.47%、出来高3.40x。目標株価2,140円に対する上値余地は+8.8%しかない。Buy評価でも目標接近感があり、戻り売りが出やすい。
5. 本日の結論
本日は半導体・電子部品、非鉄・電線に買い戻しが集中した。ただし、太陽誘電、SUMCO、レーザーテック、ディスコなどは10日ベースでなお大幅マイナスであり、反転確認には至っていない。
強いのは、出来高を伴って5日・10日もプラスを維持するアドバンテスト、富士電機、三菱電機、住友金属鉱山。一方、野村総研、コニカミノルタ、第一三共、デンソーの下落は出来高2.6〜3.4xを伴っており、単なる一時的なブレではない。短期では「上昇継続株を選び、急落株の安易な逆張りは避ける」局面だ。
④ オプション手口(核心)
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上値抵抗帯 :コール建玉は 65,000円(8,577枚) が最大で、次いで 70,000円、68,000円、75,000円 に集中。現物終値64,362円から見ると、まず 65,000円が直近の壁、その上は 67,000〜70,000円が重いゾーン です。上昇時に利益確定やヘッジ売りが出やすい価格帯と見ます。
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下値支持帯 :プット建玉は 60,000円(10,724枚)、65,000円(8,960枚)、64,000〜63,000円 に厚み。特に現在値近辺の 64,000〜65,000円 は短期の攻防ライン、下では 60,000円が強い支持帯 です。
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最大変化の解釈
- コール: 67,000円コール +617枚。67,000円は現物より上の OTMコール で、当日は大幅上昇。ロール候補にはありますが「新規買いが主体」判定のため、上昇期待の新規ロング積み上げが最有力 です。
- プット(ロールアップ): 『25,000円プット利確+30,000円プット新規 ≒ ロールアップ(ヘッジ継続・やや下目線シフト)が最有力』。深い下値ヘッジを、やや高い水準へ引き上げた動きです。
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全体動向 :上昇日にOTMコールの65,000〜69,000円が増加し、上値追い姿勢が強まりました。一方でプットも30,000円、50,000円、59,500円などに増加があり、ヘッジ需要は残っています。
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総合所見 :地合いは強気寄り。ただし65,000円突破後は67,000〜70,000円に抵抗が控え、上値では一旦もみ合いやすい展開を想定します。
⑤ 信用情報
本日はデータ更新なし(最終更新: 2026-07-24)
⑥ 総まとめ
| セクション | シグナル | 方向 |
|---|---|---|
| ① 世界の動き | 米S&P500は+1.66%、Nasdaqは+2.78%。米ハイテク主導のリスクオンが日経225を押し上げる。一方、USD/JPYは160.030円へ-2.00%の円高で輸出株には逆風。 | 強気寄り・円高警戒 |
| ② セクター動向 | 非鉄・金属が+9.94%、電気機器が+5.42%。上昇は一部の素材・ハイテクに集中。医薬品-4.17%、サービス-3.74%など内需・ディフェンシブは弱い。 | 選別物色 |
| ③ 個別株の異変 | アドバンテスト+16.34%、富士電機+12.52%、三菱電機+11.17%、住友金属鉱山+10.16%は5日・10日もプラスで上昇継続型。一方、急落後の反発銘柄も多い。 | 強い銘柄に集中 |
| ④ オプション手口 | コール建玉は65,000円に8,577枚で直近の上値抵抗。プットは60,000円に10,724枚、65,000円に8,960枚。64,000〜65,000円が短期攻防ライン。 | 65,000円突破が焦点 |
| ⑤ 信用情報 | データ更新なし。最終更新は2026-07-24で、需給判断への新規材料はない。 | 中立 |
総合評価:強気優勢。ただし64,000〜65,000円は攻防ライン。
日経225は終値 64,362円。米Nasdaqの +2.78%、国内の電気機器 +5.42%、非鉄・金属 +9.94% が支えであり、地合いは明確に強い。
ただし、為替はUSD/JPYが 160.030円へ-3.270円の円高 となり、輸出株には逆風が残る。さらにオプションでは 65,000円コール建玉8,577枚 が直近の壁で、上値追いには65,000円突破が必要になる。
結論は、月曜は65,000円を明確に上抜けるかが最重要。上抜ければ67,000円方向、失敗すれば64,000円割れを試す展開を想定する。
来週のカレンダー
| 日付 | イベント | 注目度 |
|---|---|---|
| 2026-08-07 | 米雇用統計(NFP)22:30 | ★★★ |
| 2026-08-03 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ 決算 | ★★☆ |
| 2026-08-04 | 三井住友フィナンシャルグループ 決算 | ★★☆ |
| 2026-08-03 | ソフトバンクグループ決算後の市場反応 | ★★☆ |
| 2026-08-07 | SHIFT 決算 | ★☆☆ |
米雇用統計が最大イベント。米10年債利回りはすでに 4.663% まで上昇しており、強い雇用統計なら金利上昇・グロース株の上値抑制につながる。
国内ではメガバンク決算が金融株の方向を決める。加えてソフトバンクGは日経225寄与度が大きく、月曜の指数インパクトに注意が必要。
月曜朝の行動フロー
前提:
日経225終値は64,362円。
オプション上は64,000〜65,000円が短期攻防ライン。
65,000円はコール建玉8,577枚の直近抵抗。
60,000円はプット建玉10,724枚の強い下値支持。
【保有中の人】
65,000円を明確に上抜け
→ 保有継続。
→ 半導体、電気機器、非鉄・金属の強い銘柄は利益を伸ばす。
→ 次の上値メドは67,000円。67,000円接近では一部利確を検討。
64,000〜65,000円で推移
→ 保有継続だが、新規買い増しは限定。
→ 指数は強いが上値抵抗帯の中。
→ 弱い内需株、医薬品、サービス、不動産は戻り売り優先。
64,000円を割り込む
→ 短期ポジションを一部縮小。
→ 64,000円割れは攻防ライン下抜け。
→ 急騰後の半導体・非鉄は利益確定売りが出やすい。
63,000円を割り込む
→ リスク管理を優先。
→ 上昇シナリオは一段後退。
→ 信用ポジション、短期買いは圧縮。
60,000円接近
→ 下値支持帯だが、到達時点では相場の変調が大きい。
→ ナンピンではなく、反発確認後に判断。
【新規エントリーを考えている人】
65,000円突破後に定着
→ 順張りエントリー可。
→ 対象はアドバンテスト、富士電機、三菱電機、住友金属鉱山のような5日・10日も強い銘柄。
→ 急落後の単なるリバウンド銘柄は優先度を下げる。
64,000〜65,000円
→ 無理に買わない。
→ 65,000円突破確認、または64,000円近辺での下げ止まり確認を待つ。
→ 短期売買は小さく入る。
64,000円割れ
→ 新規買いは見送り。
→ 反発狙いは早い。
→ 為替が円高方向へ進む場合、輸出株は避ける。
63,000円割れ
→ 買い場ではなく様子見。
→ 指数主導株の崩れを確認する局面。
67,000円接近
→ 新規買いは慎重。
→ オプション上の上値抵抗ゾーンに入る。
→ 追いかけ買いより、押し目待ち。
シナリオが崩れる条件
- 日経225が 64,000円を明確に割り込み、終値でも回復できない場合
- 63,000円割れ で半導体・電気機器・非鉄の主力株が同時に崩れる場合
- USD/JPYがさらに円高へ進み、160円を明確に下回る円高基調 になる場合
- 米10年債利回りが 4.7%台へ上昇 し、Nasdaq主導のグロース買いが止まる場合
- 65,000円突破に失敗し、上ヒゲを伴って反落する場合
- アドバンテスト、富士電機、三菱電機、住友金属鉱山など上昇継続型銘柄が出来高を伴って反落する場合
- 米雇用統計が金利上昇を誘発し、米ハイテク株が大幅安となる場合
- ソフトバンクGやメガバンク決算を受けて、指数寄与度の高い銘柄に売りが広がる場合
昨日のシナリオ検証
昨日のシナリオは「60,000円を下値支持、62,925円を上値確認ライン、65,000円を強い抵抗帯とする上値の重いレンジ相場」だった。結果は 概ね的中。ただし上昇圧力は想定以上に強かった。
日経225は始値61,957.10円、安値61,948.23円、高値65,364.73円、終値64,362.02円。安値は60,000円を1,948.23円上回り、下値支持は明確に機能した。一方、上値確認ラインの62,925円は終値で1,437.02円上回り、短期の強気転換を確認した。
65,000円については、高値65,364.73円まで一時突破したが、終値は64,362.02円にとどまった。65,000円台では売りが出た。したがって「65,000円を強い抵抗帯」とした見方は有効だった。
| 検証項目 | 前回想定 | 実績 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 下値支持 | 60,000円 | 安値61,948.23円 | 的中 |
| 注意ライン | 62,000円 | 始値61,957.10円、安値61,948.23円 | 一時割れも終値で回復 |
| 上値確認ライン | 62,925円 | 終値64,362.02円 | 上抜け |
| 強い抵抗帯 | 65,000円 | 高値65,364.73円、終値64,362.02円 | 機能 |
外部環境では、米Nasdaqが+2.78%と大幅高となり、前回の警戒条件だった「米ハイテク売り継続」は発生しなかった。これは日経225の半導体・AI関連に強い追い風となった。
個別株では、前回強気とした電気機器・半導体・AI関連が明確に上昇した。アドバンテストは+16.34%、イビデンは+21.98%、村田製作所は+15.59%、レーザーテックは+12.76%、ディスコは+12.74%。セクター判断は的中した。
一方、為替はUSD/JPYが160.030円、前日比-3.270円、-2.00%の円高となった。これは前回の警戒条件に該当する。ただし、実際には円高による輸出株売りよりも、米ハイテク高と半導体買い戻しが勝った。為替リスクは残ったが、相場の主因にはならなかった。
前回のブレイク条件のうち、「日経225が60,000円を終値で明確に下回ること」は未達。「米Nasdaqが追加で大きく下落」も未達。「アドバンテストなど電気機器株の反落」も未達で、むしろアドバンテストは+16.34%と上昇を主導した。
結論として、昨日は 60,000円支持、62,925円上抜け、65,000円抵抗という主要ラインの見立ては有効だった。ただし、Nasdaq高と半導体株急騰により、レンジ上限への到達スピードは想定以上だった。次の焦点は、65,000円を終値で突破できるか、それとも64,000〜65,000円台で利益確定売りに押されるかである。
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