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AI分析

日経225マーケットレポート|2026年7月31日(金)

配信時刻: 20:04
近限月: 8月限


今日の本質

日経225は強い。ただし、買われたのは市場全体ではなく半導体・非鉄だけだ。

65,000円を突破できるかが、次の上昇相場か短期反落かを分ける。

日経225は終値 64,362.02円、始値比 +2,404.92円(+3.88%) と大幅高だった。米Nasdaqの +2.78% を受けて電気機器が +5.42%、非鉄・金属が +9.94% と急伸し、指数を押し上げた。一方で、上昇セクターは 13業種 にとどまり、下落は 21業種。医薬品 -4.17%、サービス -3.74%、自動車 -3.32% が売られ、全面高ではない。さらにUSD/JPYは 160.030円へ-3.270円(-2.00%) の円高で、輸出株には逆風が残る。オプションでは 65,000円コール建玉8,577枚 が直近の壁であり、ここを明確に抜けるまでは、指数の強さを過信せず、アドバンテスト、富士電機、三菱電機、住友金属鉱山のような上昇継続株に絞る局面だ。


① 世界の動き

指標水準前日比読み
S&P5007,437.63+1.66%米株は明確なリスクオン。大型株全般に買いが入った。
Nasdaq25,122.18+2.78%ハイテク主導の上昇。半導体・AI関連への買いが強い。
米10年債利回り4.663%+4.1bp金利は上昇。景気期待は強いが、バリュエーションには逆風。
WTI原油84.21ドル+0.74%原油高。インフレ再燃懸念と資源株支援が同時に発生。
4,112.60ドル+0.30%株高でも金は上昇。リスクヘッジ需要は残っている。
USD/JPY160.030円-3.270円 / -2.00%急速な円高。輸出株には逆風、内需株には相対的に追い風。
日経225終値 64,362.02円<br>始値 61,957.10円 / 高値 65,364.73円 / 安値 61,948.23円前日比データなし<br>始値比 +2,404.92円 / +3.88%円高をこなして大幅上昇。場中値幅は3,416.50円と大きく、ボラティリティは高い。

米国市場は強い。S&P500は+1.66%、Nasdaqは+2.78%と、上昇率はハイテク優位だった。これは日経225にとって追い風である。東京市場では半導体、電子部品、AI関連に買いが入りやすい地合いだ。

一方で、米10年債利回りは4.663%まで上昇し、前日比+4.1bpとなった。通常は高PER株の重荷だが、この日はNasdaqが大幅高となっており、金利上昇よりも成長期待が勝った形である。個人投資家は「金利上昇でもグロースが買われた」点を重視すべきだ。

為替は最大の注意点である。USD/JPYは160.030円と、前日比-3.270円、率にして-2.00%の円高となった。円高は自動車、機械、電機など輸出株の利益見通しを圧迫する。日経225が始値61,957.10円から終値64,362.02円まで上げたことは強いが、為替面では上値を抑える材料が残る。

原油は84.21ドルで+0.74%。資源・商社・エネルギー株には支援材料だが、企業コストやインフレ懸念にはマイナスである。金も4,112.60ドルで+0.30%上昇しており、株高一辺倒ではなく、リスクヘッジ資金も残っている。

結論として、外部環境は「米ハイテク高による強気」と「急速な円高による輸出株警戒」が同時に存在する。日経225は終値64,362.02円と強いが、場中値幅は3,416.50円に達しており、短期売買では振れ幅の大きさを前提にすべき局面である。


② セクター動向

本日はセクター間の明暗が大きく分かれた。上昇は 非鉄・金属(+9.94%)電気機器(+5.42%) に集中した一方、下落は 医薬品(-4.17%)サービス(-3.74%)不動産(-3.43%)自動車(-3.32%) が目立った。
上昇セクターは13業種、下落セクターは21業種で、全体としては物色が広がった相場ではなく、一部の景気敏感・外需系セクターへの集中買い が相場を支えた。

区分セクター騰落率ポイント〔なぜその動きか〕
上昇上位非鉄・金属+9.94%上昇率トップ。素材・資源関連への買いが突出し、他業種を大きく引き離した。
上昇上位電気機器+5.42%主力ハイテク株への資金流入が鮮明。日経平均への寄与度も高いセクター。
上昇上位造船+2.96%景気敏感株の一角として買われた。機械・重工系への物色と連動した動き。
上昇上位機械+2.48%設備投資・外需関連として買い優勢。電気機器と並び製造業株が強い。
上昇上位窯業+2.46%素材系セクターの強さに連動。非鉄・金属の急伸が周辺素材株にも波及した。
上昇上位証券+2.10%相場の値動き拡大を好感した買い。リスク許容度の改善を反映。
下落上位医薬品-4.17%下落率最大。ディフェンシブ株から資金が流出し、景気敏感株への乗り換えが進んだ。
下落上位サービス-3.74%内需系の売りが強い。高成長株・人件費敏感株への警戒が残った。
下落上位不動産-3.43%内需・金利敏感セクターとして売られた。上昇セクターとの資金配分差が明確。
下落上位自動車-3.32%外需系ながら売り優勢。電気機器・機械への買いと対照的に、選別売りの対象となった。
下落上位鉄道・バス-3.11%内需ディフェンシブ株が弱い流れに押された。景気敏感株優位の地合いが逆風。
下落上位水産-2.59%食品(-2.47%)、小売業(-2.48%)と同様に生活関連株が売られた。

注目セクター:非鉄・金属

非鉄・金属は +9.94% と突出した上昇となった。2位の電気機器(+5.42%)との差は 4.52ポイント あり、単なる上昇ではなく、セクター単独で資金を集めた動きである。
素材・資源関連は市況感応度が高く、相場がリスクオンに傾く局面で買われやすい。本日は窯業(+2.46%)、石油(+0.99%)、商社(+1.00%)もプラスで、資源・素材周辺への資金流入 が確認できる。

個人投資家は、非鉄・金属の急騰を追う場合、短期過熱に注意すべき局面である。上昇率が約10%に達しており、翌営業日以降は利益確定売りが出やすい。一方で、出来高を伴って主力銘柄が高値を更新している場合は、セクター主導の相場が継続する可能性がある。

注目セクター:電気機器

電気機器は +5.42% と大幅高。日経225に占める影響が大きいセクターであり、本日の指数を押し上げた中心である。
機械(+2.48%)、造船(+2.96%)も上昇しており、製造業・外需関連への買いが確認できる。特に電気機器は、半導体・電子部品・FA関連などの主力株を含むため、指数連動資金の流入を受けやすい。

本日の物色は、電気機器を軸にした ハイテク主導型 である。日経平均が強含む場合でも、電気機器が失速すれば指数全体の上値は重くなる。明日以降は、電気機器の上昇が継続するかが相場の方向性を決める。

注目セクター:内需・ディフェンシブの弱さ

下落側では、医薬品(-4.17%)、サービス(-3.74%)、不動産(-3.43%)、鉄道・バス(-3.11%)、小売業(-2.48%)、食品(-2.47%)が売られた。
これは、安定収益・内需関連から資金が抜け、非鉄・金属、電気機器、機械などの景気敏感株へ資金が移ったことを示す。

特に医薬品の -4.17% は重い。ディフェンシブ株がここまで売られる局面では、相場全体が強いというより、資金の入れ替えが急速に進んだ相場 と判断すべきである。内需株を保有する投資家は、指数上昇に安心せず、保有銘柄の相対的な弱さを確認する必要がある。


③ 個別株の異変

順位銘柄1d5d10d評価目標株価備考
1イビデン(4062)+21.98%-4.15%-4.34%Buy(16社)22,925円目標乖離+37.7%。ただし出来高0.12xで買いの厚みは弱い
2パナソニックHD(6752)+19.53%+10.33%+1.56%Buy(15社)4,593円目標乖離+7.2%。短期上昇で目標接近
3SUMCO(3436)+17.52%-7.34%-27.24%Hold(16社)3,626円10日で大幅安後の反発。目標乖離+8.0%
4太陽誘電(6976)+17.22%-10.42%-18.36%Hold(16社)16,312円目標乖離+59.5%。出来高0.03xで信頼度は低い
5アドバンテスト(6857)+16.34%+12.28%+9.65%Buy(21社)37,186円出来高1.92x。半導体主力の上昇継続
6野村総合研究所(4307)-15.96%-5.05%-8.12%Strong_buy(14社)5,754円出来高2.63xの大陰線。目標乖離+22.8%
7村田製作所(6981)+15.59%-10.77%-11.71%Buy(17社)11,035円上方修正報道。目標乖離+48.8%
8コニカミノルタ(4902)-14.48%-8.63%-5.49%Hold(8社)666円出来高3.23x。売り圧力が強い
9三井金属(5706)+14.23%-3.01%-4.12%Strong_buy(10社)55,630円目標乖離+79.7%。出来高1.68x
10ソフトバンクG(9984)+13.80%-4.36%-11.76%Buy(19社)7,651円10日下落から反発。目標乖離+45.5%
11古河電工(5801)+13.23%-7.17%-9.47%Buy(9社)6,513円目標乖離+107.1%。出来高2.24x
12レゾナックHD(4004)+13.20%-5.38%-7.85%Buy(12社)20,533円半導体材料反発。目標乖離+49.6%
13レーザーテック(6920)+12.76%-12.18%-18.24%Buy(16社)49,125円出来高1.92x。急落後の買い戻し
14ディスコ(6146)+12.74%-3.96%-17.16%Buy(20社)84,580円出来高2.30x。目標乖離+44.6%
15富士電機(6504)+12.52%+10.52%+12.52%Buy(10社)15,720円出来高3.23x。上昇トレンド継続
16荏原製作所(6361)+12.21%-2.17%-4.67%Buy(11社)6,310円半導体製造装置関連として反発
17フジクラ(5803)+12.15%-9.17%-12.37%Buy(11社)7,175円目標乖離+72.0%。出来高1.88x
18ローム(6963)+11.31%-7.62%-13.36%Buy(10社)5,650円10日下落後の反発。目標乖離+30.5%
19三菱電機(6503)+11.17%+4.64%+4.34%Buy(14社)6,786円出来高1.99x。上昇の継続性あり
20第一三共(4568)-11.13%-8.29%-6.52%Buy(17社)4,199円出来高2.85x。目標乖離+63.5%だが短期は崩れた
21デンソー(6902)-10.47%-0.48%-0.40%Buy(18社)2,140円出来高3.40x。目標乖離+8.8%で上値余地は限定的
22住友金属鉱山(5713)+10.16%+9.72%+12.49%Buy(8社)10,576円非鉄内で強い順張り。目標乖離+29.2%
23オリエンタルランド(4661)+8.46%+18.06%+17.51%Buy(14社)3,128円目標株価を1.2%上回る。短期過熱

1. 半導体・電子部品は「急落後の買い戻し」が中心

半導体・電子部品関連の上昇が目立つ。イビデンが+21.98%、SUMCOが+17.52%、太陽誘電が+17.22%、村田製作所が+15.59%、レーザーテックが+12.76%、ディスコが+12.74%と大幅高となった。

ただし中身は強い上昇トレンドではなく、下落後の反発が多い。SUMCOは10日変化が-27.24%、太陽誘電は-18.36%、レーザーテックは-18.24%、ディスコは-17.16%で、いずれも直近10日で大きく売られていた。今日の上昇はショートカバー色が強い。

一方、アドバンテストは別格だ。1日+16.34%に加え、5日+12.28%、10日+9.65%、出来高1.92x。短期・中期ともプラスで、単なるリバウンドではなく資金流入が継続している。半導体株の中では最も形が良い。

村田製作所は「今期最終を15%上方修正・5期ぶり最高益更新へ」との報道が材料視された。目標株価11,035円に対して現在値7,416円で、乖離は+48.8%。業績修正を伴う上昇であり、電子部品株の中では材料の裏付けがある。

2. 電線・非鉄は目標株価との乖離が大きい

非鉄・電線株も強い。三井金属は+14.23%、古河電工は+13.23%、フジクラは+12.15%、住友金属鉱山は+10.16%だった。

特に目標株価との乖離が大きい。古河電工は現在値3,145円に対して目標6,513円で+107.1%、三井金属は+79.7%、フジクラは+72.0%。アナリスト評価も古河電工がBuy、三井金属がStrong_buy、フジクラがBuyで、評価面では強い。

ただし、古河電工は5日-7.17%、10日-9.47%、フジクラも5日-9.17%、10日-12.37%。今日の上昇は売られ過ぎ修正の側面が大きい。住友金属鉱山だけは5日+9.72%、10日+12.49%と明確な順張り型で、非鉄内では最も安定している。

3. 上昇継続型はアドバンテスト、富士電機、三菱電機、住友鉱山

今日の大幅高銘柄の中で、5日・10日もプラスの銘柄は限られる。

  • アドバンテスト:1日+16.34%、5日+12.28%、10日+9.65%
  • 富士電機:1日+12.52%、5日+10.52%、10日+12.52%
  • 三菱電機:1日+11.17%、5日+4.64%、10日+4.34%
  • 住友金属鉱山:1日+10.16%、5日+9.72%、10日+12.49%
  • オリエンタルランド:1日+8.46%、5日+18.06%、10日+17.51%

このグループは押し目買いではなく、上昇継続を買う局面だ。特に富士電機は出来高3.23x、三菱電機は1.99xで、出来高を伴っている点が強い。

一方、オリエンタルランドは注意が必要だ。現在値3,167円に対して目標株価3,128円で、すでに目標を1.2%上回っている。5日+18.06%、10日+17.51%と短期過熱が明確で、ここからは利益確定リスクが高い。

4. 下落組は出来高を伴う「本格的な売り」

大幅安は野村総研、コニカミノルタ、第一三共、デンソーだった。

野村総研は-15.96%、出来高2.63x。評価はStrong_buy、目標株価5,754円で現在値4,686円に対して+22.8%の上値余地はある。ただし出来高を伴う急落であり、短期需給は明確に悪化した。

コニカミノルタは-14.48%、出来高3.23x。評価はHoldで、目標乖離も+12.7%にとどまる。反発余地よりも、業績・需給への警戒が勝っている。

第一三共は-11.13%、出来高2.85x。目標株価4,199円に対して乖離+63.5%と大きいが、5日-8.29%、10日-6.52%で下落基調が続いている。医薬品のディフェンシブ性は機能していない。

デンソーは-10.47%、出来高3.40x。目標株価2,140円に対する上値余地は+8.8%しかない。Buy評価でも目標接近感があり、戻り売りが出やすい。

5. 本日の結論

本日は半導体・電子部品、非鉄・電線に買い戻しが集中した。ただし、太陽誘電、SUMCO、レーザーテック、ディスコなどは10日ベースでなお大幅マイナスであり、反転確認には至っていない。

強いのは、出来高を伴って5日・10日もプラスを維持するアドバンテスト、富士電機、三菱電機、住友金属鉱山。一方、野村総研、コニカミノルタ、第一三共、デンソーの下落は出来高2.6〜3.4xを伴っており、単なる一時的なブレではない。短期では「上昇継続株を選び、急落株の安易な逆張りは避ける」局面だ。


④ オプション手口(核心)

  • 上値抵抗帯 :コール建玉は 65,000円(8,577枚) が最大で、次いで 70,000円、68,000円、75,000円 に集中。現物終値64,362円から見ると、まず 65,000円が直近の壁、その上は 67,000〜70,000円が重いゾーン です。上昇時に利益確定やヘッジ売りが出やすい価格帯と見ます。

  • 下値支持帯 :プット建玉は 60,000円(10,724枚)65,000円(8,960枚)64,000〜63,000円 に厚み。特に現在値近辺の 64,000〜65,000円 は短期の攻防ライン、下では 60,000円が強い支持帯 です。

  • 最大変化の解釈

    • コール: 67,000円コール +617枚。67,000円は現物より上の OTMコール で、当日は大幅上昇。ロール候補にはありますが「新規買いが主体」判定のため、上昇期待の新規ロング積み上げが最有力 です。
    • プット(ロールアップ): 『25,000円プット利確+30,000円プット新規 ≒ ロールアップ(ヘッジ継続・やや下目線シフト)が最有力』。深い下値ヘッジを、やや高い水準へ引き上げた動きです。
  • 全体動向 :上昇日にOTMコールの65,000〜69,000円が増加し、上値追い姿勢が強まりました。一方でプットも30,000円、50,000円、59,500円などに増加があり、ヘッジ需要は残っています。

  • 総合所見 :地合いは強気寄り。ただし65,000円突破後は67,000〜70,000円に抵抗が控え、上値では一旦もみ合いやすい展開を想定します。


⑤ 信用情報

本日はデータ更新なし(最終更新: 2026-07-24)


⑥ 総まとめ

セクションシグナル方向
① 世界の動き米S&P500は+1.66%、Nasdaqは+2.78%。米ハイテク主導のリスクオンが日経225を押し上げる。一方、USD/JPYは160.030円へ-2.00%の円高で輸出株には逆風。強気寄り・円高警戒
② セクター動向非鉄・金属が+9.94%、電気機器が+5.42%。上昇は一部の素材・ハイテクに集中。医薬品-4.17%、サービス-3.74%など内需・ディフェンシブは弱い。選別物色
③ 個別株の異変アドバンテスト+16.34%、富士電機+12.52%、三菱電機+11.17%、住友金属鉱山+10.16%は5日・10日もプラスで上昇継続型。一方、急落後の反発銘柄も多い。強い銘柄に集中
④ オプション手口コール建玉は65,000円に8,577枚で直近の上値抵抗。プットは60,000円に10,724枚、65,000円に8,960枚。64,000〜65,000円が短期攻防ライン。65,000円突破が焦点
⑤ 信用情報データ更新なし。最終更新は2026-07-24で、需給判断への新規材料はない。中立

総合評価:強気優勢。ただし64,000〜65,000円は攻防ライン。

日経225は終値 64,362円。米Nasdaqの +2.78%、国内の電気機器 +5.42%、非鉄・金属 +9.94% が支えであり、地合いは明確に強い。
ただし、為替はUSD/JPYが 160.030円へ-3.270円の円高 となり、輸出株には逆風が残る。さらにオプションでは 65,000円コール建玉8,577枚 が直近の壁で、上値追いには65,000円突破が必要になる。

結論は、月曜は65,000円を明確に上抜けるかが最重要。上抜ければ67,000円方向、失敗すれば64,000円割れを試す展開を想定する。

来週のカレンダー

日付イベント注目度
2026-08-07米雇用統計(NFP)22:30★★★
2026-08-03三菱UFJフィナンシャル・グループ 決算★★☆
2026-08-04三井住友フィナンシャルグループ 決算★★☆
2026-08-03ソフトバンクグループ決算後の市場反応★★☆
2026-08-07SHIFT 決算★☆☆

米雇用統計が最大イベント。米10年債利回りはすでに 4.663% まで上昇しており、強い雇用統計なら金利上昇・グロース株の上値抑制につながる。
国内ではメガバンク決算が金融株の方向を決める。加えてソフトバンクGは日経225寄与度が大きく、月曜の指数インパクトに注意が必要。

月曜朝の行動フロー

前提:
日経225終値は64,362円。
オプション上は64,000〜65,000円が短期攻防ライン。
65,000円はコール建玉8,577枚の直近抵抗。
60,000円はプット建玉10,724枚の強い下値支持。

【保有中の人】

65,000円を明確に上抜け
→ 保有継続。
→ 半導体、電気機器、非鉄・金属の強い銘柄は利益を伸ばす。
→ 次の上値メドは67,000円。67,000円接近では一部利確を検討。

64,000〜65,000円で推移
→ 保有継続だが、新規買い増しは限定。
→ 指数は強いが上値抵抗帯の中。
→ 弱い内需株、医薬品、サービス、不動産は戻り売り優先。

64,000円を割り込む
→ 短期ポジションを一部縮小。
→ 64,000円割れは攻防ライン下抜け。
→ 急騰後の半導体・非鉄は利益確定売りが出やすい。

63,000円を割り込む
→ リスク管理を優先。
→ 上昇シナリオは一段後退。
→ 信用ポジション、短期買いは圧縮。

60,000円接近
→ 下値支持帯だが、到達時点では相場の変調が大きい。
→ ナンピンではなく、反発確認後に判断。


【新規エントリーを考えている人】

65,000円突破後に定着
→ 順張りエントリー可。
→ 対象はアドバンテスト、富士電機、三菱電機、住友金属鉱山のような5日・10日も強い銘柄。
→ 急落後の単なるリバウンド銘柄は優先度を下げる。

64,000〜65,000円
→ 無理に買わない。
→ 65,000円突破確認、または64,000円近辺での下げ止まり確認を待つ。
→ 短期売買は小さく入る。

64,000円割れ
→ 新規買いは見送り。
→ 反発狙いは早い。
→ 為替が円高方向へ進む場合、輸出株は避ける。

63,000円割れ
→ 買い場ではなく様子見。
→ 指数主導株の崩れを確認する局面。

67,000円接近
→ 新規買いは慎重。
→ オプション上の上値抵抗ゾーンに入る。
→ 追いかけ買いより、押し目待ち。

シナリオが崩れる条件

  • 日経225が 64,000円を明確に割り込み、終値でも回復できない場合
  • 63,000円割れ で半導体・電気機器・非鉄の主力株が同時に崩れる場合
  • USD/JPYがさらに円高へ進み、160円を明確に下回る円高基調 になる場合
  • 米10年債利回りが 4.7%台へ上昇 し、Nasdaq主導のグロース買いが止まる場合
  • 65,000円突破に失敗し、上ヒゲを伴って反落する場合
  • アドバンテスト、富士電機、三菱電機、住友金属鉱山など上昇継続型銘柄が出来高を伴って反落する場合
  • 米雇用統計が金利上昇を誘発し、米ハイテク株が大幅安となる場合
  • ソフトバンクGやメガバンク決算を受けて、指数寄与度の高い銘柄に売りが広がる場合

昨日のシナリオ検証

昨日のシナリオは「60,000円を下値支持、62,925円を上値確認ライン、65,000円を強い抵抗帯とする上値の重いレンジ相場」だった。結果は 概ね的中。ただし上昇圧力は想定以上に強かった

日経225は始値61,957.10円、安値61,948.23円、高値65,364.73円、終値64,362.02円。安値は60,000円を1,948.23円上回り、下値支持は明確に機能した。一方、上値確認ラインの62,925円は終値で1,437.02円上回り、短期の強気転換を確認した。

65,000円については、高値65,364.73円まで一時突破したが、終値は64,362.02円にとどまった。65,000円台では売りが出た。したがって「65,000円を強い抵抗帯」とした見方は有効だった。

検証項目前回想定実績判定
下値支持60,000円安値61,948.23円的中
注意ライン62,000円始値61,957.10円、安値61,948.23円一時割れも終値で回復
上値確認ライン62,925円終値64,362.02円上抜け
強い抵抗帯65,000円高値65,364.73円、終値64,362.02円機能

外部環境では、米Nasdaqが+2.78%と大幅高となり、前回の警戒条件だった「米ハイテク売り継続」は発生しなかった。これは日経225の半導体・AI関連に強い追い風となった。

個別株では、前回強気とした電気機器・半導体・AI関連が明確に上昇した。アドバンテストは+16.34%、イビデンは+21.98%、村田製作所は+15.59%、レーザーテックは+12.76%、ディスコは+12.74%。セクター判断は的中した。

一方、為替はUSD/JPYが160.030円、前日比-3.270円、-2.00%の円高となった。これは前回の警戒条件に該当する。ただし、実際には円高による輸出株売りよりも、米ハイテク高と半導体買い戻しが勝った。為替リスクは残ったが、相場の主因にはならなかった。

前回のブレイク条件のうち、「日経225が60,000円を終値で明確に下回ること」は未達。「米Nasdaqが追加で大きく下落」も未達。「アドバンテストなど電気機器株の反落」も未達で、むしろアドバンテストは+16.34%と上昇を主導した。

結論として、昨日は 60,000円支持、62,925円上抜け、65,000円抵抗という主要ラインの見立ては有効だった。ただし、Nasdaq高と半導体株急騰により、レンジ上限への到達スピードは想定以上だった。次の焦点は、65,000円を終値で突破できるか、それとも64,000〜65,000円台で利益確定売りに押されるかである。


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