日経225マーケットレポート|2026年7月29日(水)
配信時刻: 20:02
近限月: 8月限
今日の本質
半導体が崩れ、自動車・内需へ資金が逃げる相場。日経225は「60,000円防衛、65,000円上値抵抗」の弱含みレンジに入った。
日経225は終値 61,434円 まで押し戻され、高値 63,138円 から 1,704円 下落した。業種別では 26業種が上昇 し全面安ではないが、東京エレクトロン -10.59%、SCREEN**-17.25%**、村田製作所 -12.89% と半導体・電子部品が急落し、指数の上値を明確に抑えた。一方で自動車は +4.75%、ゴムは +3.79% と強く、相場の本質は「崩壊」ではなく、半導体から自動車・内需株へのローテーションである。ただしオプションでは 65,000〜70,000円 が上値抵抗、60,000円 が下値支持として意識され、短期は強気転換ではなくレンジ対応が正解である。
① 世界の動き
| 指標 | 水準 | 前日比 | 読み |
|---|---|---|---|
| S&P500 | 7,428.78 | +0.21% | 米大型株は小幅高。リスク選好は残るが勢いは限定的。 |
| Nasdaq | 24,876.91 | -0.22% | ハイテク株は利益確定優勢。グロース株の上値は重い。 |
| 米10年債利回り | 4.604% | -3.7bp | 金利低下は株式に支援材料。ただし景気・リスク回避の債券買いも示唆。 |
| WTI原油 | 83.00ドル | +4.72% | 原油急騰。インフレ再燃懸念と日本企業のコスト増要因。 |
| 金 | 4,086.50ドル | +1.24% | 安全資産買いが継続。市場はリスクイベントを警戒。 |
| ドル円 | 163.668円 | -0.103円 / -0.06% | 円は小幅高だが、163円台後半の円安水準は継続。輸出株には下支え。 |
| 日経225 | 終値 61,434.19 | — | 高値63,138.04から1,703.85円下落。日中値幅は2,689.14円と大きく、上値の重さが明確。 |
世界市場は「株式は底堅いが、リスク警戒は強い」局面である。S&P500は+0.21%と小幅高を維持した一方、Nasdaqは-0.22%と下落した。米10年債利回りが4.604%へ3.7bp低下したにもかかわらずNasdaqが下げた点は、金利低下による買いよりも、ハイテク株の利益確定が優勢だったことを示す。
商品市況の動きは日本株にとって警戒材料である。WTI原油は83.00ドルへ+4.72%急騰し、エネルギー輸入国である日本には交易条件悪化と企業コスト増の圧力となる。金も4,086.50ドルへ+1.24%上昇しており、単なるリスクオンではなく、安全資産への資金流入が続いている。
為替はドル円が163.668円と、前日比では-0.06%の小幅な円高にとどまった。円安水準はなお極端であり、自動車・機械など輸出関連には業績面の追い風が残る。ただし、原油高と円安が同時に進む構図は、内需株にはマイナスである。
日経225は始値62,734.68円から高値63,138.04円まで上昇した後、安値60,448.90円まで急落し、終値は61,434.19円だった。高値から終値まで1,703.85円押し戻されており、海外株の底堅さに比べて日本株の上値は重い。外部環境は、米金利低下と円安が支援材料、原油高と金上昇が警戒材料であり、方向感は強気一辺倒ではない。
② セクター動向
本日の業種別では、上昇26業種、横ばい1業種、下落7業種。単純平均は +1.07% で、広く買われた。
ただし、上昇上位の 自動車 +4.75% と下落最下位の 非鉄・金属 -5.05% の差は 9.80pt あり、物色の選別は強い。
| 区分 | セクター | 騰落率 | ポイント〔なぜその動きか〕 |
|---|---|---|---|
| 上昇 | 自動車 | +4.75% | 全業種トップ。外需・景気敏感株への買いが集中した。ゴムも連動高で、自動車関連への資金流入が明確。 |
| 上昇 | ゴム | +3.79% | 自動車に次ぐ上昇。タイヤ関連として自動車株高に連動しやすく、関連部材まで買いが波及。 |
| 上昇 | サービス | +3.62% | 内需系の主力として買われた。指数全体が上昇する中で、景気感応度の高いサービス株に資金が向かった。 |
| 上昇 | 鉄鋼 | +3.37% | 素材内では強い。非鉄・金属が-5.05%と急落する一方、鉄鋼には割安・景気敏感株として選別買いが入った。 |
| 上昇 | 食品 | +2.91% | ディフェンシブ業種にも買い。リスクオン一辺倒ではなく、安定収益株にも資金が入った。 |
| 下落 | 非鉄・金属 | -5.05% | 全業種で最大の下落。素材株の中でも売りが集中し、電子部材・市況関連への警戒が強い。 |
| 下落 | 窯業 | -2.79% | 電子材料・建材系を含む業種として売られた。ハイテク関連の弱さに連動した動き。 |
| 下落 | 電気機器 | -2.32% | 主力ハイテク株が売られた。日経225への影響が大きいセクターであり、指数の上値を抑えた。 |
| 下落 | 銀行 | -0.62% | 金融内で劣後。その他金融+2.07%、保険+1.24%に対し、銀行株は買いが入らず弱い。 |
| 下落 | 建設 | -0.45% | 内需株全般が強い中で逆行安。短期資金の優先順位が低かった。 |
注目セクター:自動車・ゴム
本日の主役は 自動車 +4.75% である。全業種中トップの上昇率で、指数上昇の中心となった。
連動して ゴム +3.79% も大幅高となり、タイヤなど自動車関連部材まで買いが広がった。
この動きは、単なる個別物色ではなく、自動車サプライチェーン全体への資金流入 を示す。自動車とゴムがそろって上位に入ったことで、投資家は外需・景気敏感株を明確に選好している。
注目セクター:内需・消費関連
内需系も強い。
サービス +3.62%、食品 +2.91%、鉄道・バス +2.66%、小売業 +2.50%、空運 +2.29% と、消費・移動関連が幅広く買われた。
特に、サービスと小売、鉄道・バス、空運が同時に上昇しており、国内消費関連への評価が高まっている。外需の自動車だけでなく、内需にも買いが入った点は地合いの強さを示す。
警戒セクター:非鉄・金属、電気機器
一方で、弱さが目立つのは 非鉄・金属 -5.05%、窯業 -2.79%、電気機器 -2.32% である。
特に非鉄・金属は全業種で最下位となり、売り圧力が突出した。
電気機器も-2.32%と大きく下げており、ハイテク・電子部材関連には資金が向かっていない。
本日の相場は、全体としては上昇優勢だが、ハイテク関連を売り、自動車・内需株を買うローテーション が鮮明だった。
③ 個別株の異変
本日は日経225内で 半導体・電子部品株の急落 が目立った。一方で、コナミグループ、キーエンスには大商いを伴う買いが入り、指数内で資金の逃避先が明確に分かれた。
| 順位 | 銘柄 | 1d | 5d | 10d | 評価 | 目標株価 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | SCREENホールディングス(7735) | -17.25% | -28.91% | -35.41% | Buy(16社) | 18,256円 | 出来高1.97倍。目標比+55.6%だが短期は投げ売り優勢 |
| 2 | 村田製作所(6981) | -12.89% | -25.08% | -31.53% | Buy(17社) | 11,129円 | 出来高1.59倍。目標比+78.6%まで乖離拡大 |
| 3 | コナミグループ(9766) | +12.74% | +22.80% | +22.46% | Buy(17社) | 24,976円 | 出来高3.48倍。目標比+10.0%まで接近 |
| 4 | 太陽誘電(6976) | -12.36% | -28.16% | -24.04% | Hold(16社) | 16,312円 | 出来高1.32倍。目標比+81.1%だが評価はHold |
| 5 | 東京エレクトロン(8035) | -10.59% | -24.20% | -29.71% | Buy(22社) | 73,745円 | 出来高1.76倍。半導体製造装置の主力が急落 |
| 6 | キーエンス(6861) | +9.36% | +7.60% | +2.92% | None(16社) | 89,075円 | 出来高3.14倍。大型電機で逆行高 |
| 7 | イビデン(4062) | -9.32% | -26.19% | -25.08% | Buy(16社) | 22,925円 | 出来高1.10倍。AI基板関連にも売り波及 |
| 8 | トクヤマ(4043) | -9.30% | -16.52% | -16.70% | None(3社) | 4,857円 | 出来高3.86倍。化学株ながら半導体材料連想で急落 |
| 9 | ルネサスエレクトロニクス(6723) | -8.43% | -24.07% | -27.64% | Buy(13社) | 4,858円 | 出来高1.66倍。半導体株安の直撃 |
| 10 | 三井金属(5706) | -8.37% | -23.62% | -25.37% | Strong_buy(10社) | 55,630円 | 出来高1.17倍。目標比+116.8%と乖離最大 |
| 11 | レーザーテック(6920) | -8.31% | -20.14% | -23.88% | Buy(16社) | 49,125円 | 出来高1.17倍。半導体検査装置も連れ安 |
1. 半導体・電子部品は「全面的なリスクオフ」
急落の中心は半導体製造装置、電子部品、半導体関連材料だった。
対象銘柄では、SCREENが 1日で-17.25%、東京エレクトロンが -10.59%、レーザーテックが -8.31% と、装置株が一斉に売られた。5日騰落率でもSCREENは -28.91%、東京エレクトロンは -24.20%、レーザーテックは -20.14% であり、単日の悪材料ではなく、直近1週間で明確な下落トレンドが形成されている。
電子部品も同じ構図だ。村田製作所は 1日-12.89%、10日-31.53%、太陽誘電は 1日-12.36%、5日-28.16%。需要サイクルへの警戒が電子部品全体に広がっている。
特に注目すべきは、アナリスト評価との乖離だ。村田製作所は目標株価11,129円に対して現在値6,231円で、上値余地は +78.6%。太陽誘電も目標株価16,312円に対して現在値9,005円で、上値余地は +81.1% ある。それでも売られているため、市場は現時点でアナリスト目標よりも、業績下方修正リスクと半導体サイクル悪化を優先している。
2. 半導体周辺素材にも売りが波及
半導体関連の下落は装置・部品だけで止まっていない。
トクヤマは 1日-9.30%、出来高は20日平均比 3.86倍 まで膨らんだ。これは今回の対象銘柄で最大の出来高倍率であり、材料株にも機械的な売りが出たことを示す。化学株でありながら、半導体材料連想で売られた動きだ。
三井金属も 1日-8.37%、5日-23.62%、10日-25.37% と大きく崩れた。評価はStrong_buy、目標株価は55,630円、現在値25,665円に対する上値余地は +116.8% と最大だが、株価は全く反応していない。短期資金はバリュエーションではなく、景気敏感・素材・半導体関連のポジション圧縮を優先している。
3. コナミとキーエンスには逆行高の買い
急落銘柄が多い中で、コナミグループとキーエンスは明確に異なる動きだった。
コナミグループは 1日+12.74%、5日で +22.80%、10日で +22.46%。出来高も20日平均比 3.48倍 と大きく、単なる自律反発ではなく、資金流入を伴う上昇だ。ただし現在値22,705円に対し目標株価は24,976円で、上値余地は +10.0% まで縮小した。短期的には好材料をかなり織り込んだ水準に近い。
キーエンスは 1日+9.36%、出来高は 3.14倍。同じ電気機器セクターでありながら、半導体関連株とは逆行した。現在値77,590円に対し目標株価89,075円で、上値余地は +14.8%。コナミ同様、買われた後の上値余地は限定的になりつつある。
4. 本日の結論
本日の異変は、半導体関連の一斉売りと、非半導体・高品質株への資金逃避 で説明できる。
SCREEN、村田製作所、東京エレクトロン、太陽誘電、ルネサス、レーザーテック、イビデンは、いずれも5日で -20%超 の下落となっており、短期的には下げ過ぎ水準に入っている。ただし、出来高を伴って下落しているため、需給の底打ちはまだ確認できない。
一方、コナミとキーエンスは大商いで逆行高となった。地合い悪化局面でも買われる銘柄として強さは明確だが、目標株価との乖離はそれぞれ +10.0%、+14.8% に縮小しており、ここからの追随買いは慎重に見る局面だ。
④ オプション手口(核心)
- 上値抵抗帯 :コール建玉は 65,000円・70,000円 に集中。特に70,000円は前日比+2,045枚で、現物61,434円から見て遠い OTMコール です。上昇時にはこの水準で利益確定・売りが出やすく、上値抵抗帯になりやすいです。
- 下値支持帯 :プット建玉は 60,000円 が近い支持帯、次に 58,000〜55,000円、さらに厚い節目として 50,000円。60,000円割れはヘッジ需要が意識されやすい水準です。
- コール最大変化 :70,000円コール増加。『75,000円コール利確+70,000円コール新規 ≒ ロールダウン(上値目線の引き下げ・やや弱気シフト)が最有力』。ただし判定は ロール+新規混在 で、当日下落かつ70,000円はOTMのため、強気買いよりも上値を抑えるポジション構築の色が濃いです。
- プット最大変化 :59,000円プット減少。『59,000円プット利確+57,500円プット新規 ≒ ロールダウン(ヘッジ継続・やや上目線シフト)が最有力』。59,000円はOTMで、下落日に価値が増えやすいため利確と見ます。
- 総合所見 :上値は65,000〜70,000円で重く、下値は60,000円が焦点。全体は弱含みながら、プットの一部は下方へ移されており、急落警戒一辺倒ではなく「ヘッジを残しつつ様子見」の地合いです。
⑤ 信用情報
本日はデータ更新なし(最終更新: 2026-07-24)
⑥ 総まとめ
| セクション | シグナル | 方向 |
|---|---|---|
| ① 世界の動き | 米株はS&P500が+0.21%と底堅い一方、Nasdaqは-0.22%。米10年債利回りは4.604%へ低下したが、ハイテク買いは続かない。原油+4.72%、金+1.24%はリスク警戒。 | 中立〜やや弱気 |
| ② セクター動向 | 上昇26業種、下落7業種で地合いは広い。ただし自動車+4.75%と非鉄・金属-5.05%の差は9.80pt。選別色が強い。 | 選別強気 |
| ③ 個別株の異変 | SCREEN-17.25%、村田-12.89%、東京エレクトロン-10.59%。半導体・電子部品に投げ売り。コナミ+12.74%、キーエンス+9.36%には資金逃避。 | 弱気 |
| ④ オプション手口 | 上値は65,000〜70,000円が重い。下値は60,000円が焦点。70,000円コール増加は上値目線の引き下げを示す。 | 弱含みレンジ |
| ⑤ 信用情報 | データ更新なし。需給判断材料は不足。 | 中立 |
総合評価:短期は「60,000円防衛、65,000円上値抵抗」の弱含みレンジ。
日経225は終値 61,434円。日中高値 63,138円 から終値まで 1,704円 押し戻され、日中値幅も 2,689円 と大きい。これは上値で売りが強い相場であることを示す。
一方、業種別では 26業種が上昇 しており、全面安ではない。自動車、ゴム、サービス、食品などには資金が入っている。したがって、相場全体は崩壊ではなく、半導体・電子部品から自動車・内需株へ資金が移るローテーション相場 である。
ただし、東京エレクトロン、SCREEN、村田、太陽誘電など指数寄与度の高い銘柄が大きく売られているため、日経225の上値は重い。オプション面でも 65,000〜70,000円 に上値抵抗があり、現時点で強気転換を急ぐ局面ではない。
直近のイベントカレンダー
| 日付 | イベント | 注目度 |
|---|---|---|
| 2026-07-29 | 決算:トヨタ自動車(7203)2027年3月期 | 高 |
| 2026-07-31 | 決算:ソフトバンクグループ(9984)2027年3月期 | 高 |
| 2026-07-30 | 決算:ソニーグループ(6758)2027年3月期 | 高 |
| 2026-08-03 | 決算:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)2027年3月期 | 中 |
| 2026-08-04 | 決算:三井住友フィナンシャルグループ(8316)2027年3月期 | 中 |
| 2026-07-31 | 決算:メルカリ(4385)2026年6月期 | 中 |
トヨタ決算は最重要。自動車セクターは本日 +4.75% と全業種トップであり、決算内容次第で現在の主役物色が継続するかが決まる。
ソフトバンクグループとソニーは指数寄与度が大きく、半導体・ハイテク株の弱さを補えるかが焦点になる。
明日の行動フロー
基準値:日経225 終値 61,434円
【保有中の人】
63,150円超え
→ 本日高値63,138円を明確に上回る水準。
→ 短期反発継続。保有継続。ただし65,000円接近では一部利益確定を優先。
62,000〜63,150円
→ 戻り局面。
→ 半導体株の戻りが弱ければ上値追いはしない。
→ 自動車、ゴム、サービス、食品など強いセクター中心に保有継続。
61,000〜62,000円
→ 現在値近辺の中立レンジ。
→ 無理に動かない。決算通過銘柄と未通過銘柄を分けて管理。
60,000〜61,000円
→ オプション上の下値支持帯に接近。
→ 保有株の含み益が大きい場合は一部利確。
→ 半導体・電子部品株は戻り待ちより損失管理を優先。
60,000円割れ
→ 支持帯割れ。
→ 短期シナリオ悪化。指数連動ETF、半導体、値がさ株はポジション縮小。
→ 次の下値目安は58,000円、さらに55,000円。
【新規エントリーを考えている人】
63,150円超え
→ 高値奪回を確認してから押し目買い。
→ 飛びつき買いは避ける。65,000円が上値抵抗。
62,000〜63,150円
→ 追随買いは慎重。
→ 決算後に強い銘柄だけを選別。自動車・内需株を優先。
61,000〜62,000円
→ 打診買いは可能。
→ ただし買いは分割。半導体関連は底打ち確認まで見送り。
60,000〜61,000円
→ 反発狙いの買い候補。
→ 60,000円を終値で守ることが条件。
→ 損切りラインを60,000円割れに設定。
60,000円割れ
→ 新規買いは停止。
→ 58,000円台まで待つ。
→ 需給悪化が確認されるため、逆張りは避ける。
シナリオが崩れる条件
- 日経225が 60,000円を終値で明確に割る 場合。オプション上の支持帯が崩れ、下値目安は 58,000〜55,000円 へ切り下がる。
- 日経225が 65,000円を終値で上回る 場合。上値抵抗帯を突破し、「弱含みレンジ」シナリオは無効になる。
- 半導体・電子部品株の下落が止まらず、東京エレクトロン、SCREEN、村田、太陽誘電などがさらに大商いで安値更新する場合。指数全体への下押し圧力が強まる。
- トヨタ決算後に自動車株が失速する場合。本日主役だった自動車 +4.75% の流れが否定され、セクターローテーションの支えが弱まる。
- 原油高が続き、WTIが 83ドル台からさらに上昇 する場合。円安下で輸入コスト増が強まり、内需株には逆風となる。
- ドル円が急速に円高方向へ振れ、輸出株の業績期待が後退する場合。自動車・機械株の支援材料が消える。
- ソニー、ソフトバンクグループなど指数寄与度の高い決算で失望売りが出る場合。半導体安を補う大型株の支えがなくなる。
昨日のシナリオ検証
前回シナリオは 概ね的中。日経225は「60,000円を下値支持、65,000〜68,000円を上値抵抗、65,000円回復までは戻り売り優勢」という見立て通りの展開となった。
| 検証項目 | 前回想定 | 実績 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 上値抵抗 | 65,000〜68,000円 | 高値63,138.04円 | 的中 |
| 下値支持 | 60,000円 | 安値60,448.90円 | 的中 |
| 終値位置 | 65,000円未満なら戻り売り優勢 | 終値61,434.19円 | 的中 |
| 警戒水準 | 62,000円 | 終値61,434.19円 | 弱気継続 |
| 危険水準 | 60,000円終値割れ | 終値では割れず | シナリオ維持 |
日経225は始値62,734.68円から高値63,138.04円まで上昇したが、65,000円には届かず失速した。終値は61,434.19円で、高値から 1,703.85円 押し戻された。これは、前回想定した「65,000円回復までは戻り売り優勢」が機能したことを示す。
一方、安値は60,448.90円で、危険水準の60,000円は終値でも日中安値でも維持した。下値支持としての60,000円はまだ有効だが、終値が警戒水準の62,000円を下回ったため、地合いは中立ではなく 弱気寄りに傾いた。
セクター見通しも概ね想定通りだった。前回弱気とした半導体・電子部品・電気機器では、SCREENが -17.25%、村田製作所が -12.89%、東京エレクトロンが -10.59%、レーザーテックが -8.31% と急落した。特に半導体関連は5日騰落率でもSCREEN -28.91%、東京エレクトロン -24.20%、レーザーテック -20.14% であり、売り圧力は継続している。
強気候補として挙げたサービス系では、コナミグループが +12.74%、出来高20日平均比 3.48倍 と逆行高した。内需・非半導体への資金逃避という見方は一定程度確認できた。ただし、キーエンスが +9.36% と電気機器内で逆行高しており、セクター全体ではなく、半導体関連を避けた個別選別の色が強い。
シナリオ崩壊条件は発生していない。日経225は60,000円を終値で明確に割っておらず、65,000円回復もない。Nasdaqは -0.22% で大幅反発には至らず、ドル円も 163.668円 で160円割れは発生していない。半導体主力株の下落率縮小も確認できない。
結論として、前回シナリオは継続有効。日経225は60,000円を守ったものの、62,000円を下回って引けたため、次の焦点は 60,000円を終値で維持できるか に移った。65,000円を回復するまでは、引き続き戻り売り優勢と判断する。
免責事項
本レポートは情報提供を目的としており、投資助言ではありません。売買の最終判断はご自身の責任でお願いします。
データ:JPX建玉残高・yfinance・JPX信用統計・各種ニュースRSS / kabu-brief 日次マーケットレポート
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※ 本レポートはAIによって自動生成されています。投資判断は自己責任でお願いします。