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AI分析

日経225マーケットレポート|2026年7月28日(火)

配信時刻: 19:59
近限月: 8月限


今日の本質

円安では支えきれない。日経225は半導体主導の需給崩れに入った。

60,000円が防衛線、65,000〜68,000円は戻り売りの壁である。

日経225は高値 64,573.18円 から安値 61,923.60円 まで崩れ、終値は 62,364.92円。日中値幅は 2,649.58円 に達した。ドル円は 163.927円 まで円安が進み輸出株には追い風だったが、Nasdaqの -0.82% 下落、電気機器 -5.90%、非鉄・金属 -7.75%、SUMCO**-16.53%**、レーザーテック -14.05% という半導体・景気敏感株の急落が勝った。上昇は34業種中 11業種 にとどまり、相場の実態は明確なリスク削減である。オプションでは 60,000円 に下値支持、65,000〜68,000円 に上値抵抗が集中しており、当面は自律反発があっても 65,000円回復までは戻り売り優勢 と判断する。


① 世界の動き

指標水準前日比読み
S&P5007,413.18+0.07%横ばい圏。米国株全体は崩れていない。
Nasdaq24,932.08-0.82%ハイテク株に売り。グロース株の重さが目立つ。
米10年債利回り4.641%-6.2bp金利低下。景気減速・リスク回避を織り込む動き。
WTI原油81.11ドル-1.82%原油安。インフレ圧力はやや後退。
4,022.00ドル-1.29%金利低下にもかかわらず下落。安全資産買いは強くない。
USD/JPY163.927円+0.316円 / +0.19%円安継続。輸出株には追い風だが、介入警戒水準。
日経225終値 62,364.92寄り付き比 -2,175.00円寄り後に失速。高値64,573.18円から安値61,923.60円まで値幅2,649.58円。

米国市場は強弱が分かれた。S&P500は +0.07% と小幅高を維持した一方、Nasdaqは -0.82% 下落した。指数全体は崩れていないが、半導体・AI・大型グロース株への売りが出ている。日経225はハイテク株比率が高いため、このNasdaq安は明確な悪材料である。

米10年債利回りは 4.641%6.2bp低下 した。通常ならグロース株には支援材料だが、Nasdaqは下落した。これは金利低下よりも、バリュエーション調整や利益確定売りの圧力が勝ったことを示す。金利低下を好感した買いは限定的だった。

商品市況も弱い。WTI原油は 81.11ドル、-1.82%、金は 4,022.00ドル、-1.29%。原油安はインフレ懸念を和らげる一方、需要減速への警戒も示す。金も下落しており、典型的なリスク回避一色ではない。投資家は安全資産へ逃げるというより、ポジションを落としている。

為替は 1ドル=163.927円 と円安が続いた。前日比で +0.316円、+0.19% のドル高・円安であり、輸出企業の採算には追い風である。ただし、164円近辺は為替介入への警戒が強まりやすい水準で、円安メリットを素直に買いにくい。

日経225は、始値 64,539.92円、高値 64,573.18円 から、安値 61,923.60円 まで急落し、終値は 62,364.92円。寄り付き比で 2,175.00円安、日中値幅は 2,649.58円 に達した。円安にもかかわらず大きく崩れており、外部環境ではNasdaq安とリスク資産のポジション調整が重荷になった。

結論として、世界の動きは日経平均に対して やや悪い。米金利低下と円安は支援材料だが、Nasdaq安と商品安がリスク選好の鈍さを示している。日本株は高値圏での利益確定が出やすく、特に半導体・値がさグロース株は上値が重い。


② セクター動向

34業種中、上昇は11業種、下落は23業種。業種別騰落率の単純平均は -1.38%。上昇業種の平均は +1.06% にとどまる一方、下落業種の平均は -2.55% と大きく、相場全体は明確に売り優勢だった。物色は 内需・消費・移動関連へ逃避 し、ハイテク・素材・機械など景気敏感株が大きく売られた

区分セクター騰落率ポイント〔なぜその動きか〕
上昇サービス+2.05%全業種首位。下落業種が23業種に広がる中、非製造・内需系として資金の受け皿になった。
上昇空運+1.89%鉄道・バスも+1.36%と上昇しており、移動関連に買いが集まった。
上昇小売業+1.54%食品+1.45%と並び、生活消費関連が選好された。外需・製造業売りの反対側に資金が入った。
上昇食品+1.45%ディフェンシブ性が評価された。業種平均-1.38%を大きく上回り、相対的な強さが明確。
上昇鉄道・バス+1.36%空運と同時に上昇。内需・移動需要関連へのローテーションを示した。
上昇自動車+1.30%製造業の中では例外的に堅調。電気機器-5.90%、機械-4.10%との対比で相対的に買われた。
下落非鉄・金属-7.75%全業種で最下位。素材・市況感応株への売りが集中し、下落率はサービスとの差で9.80ポイントに拡大。
下落電気機器-5.90%ハイテク・成長株売りの中心。精密機器-4.92%と合わせ、電子部品・半導体関連への警戒が強い。
下落精密機器-4.92%高バリュエーションの製造業が売られた。電気機器と同方向で、グロース株から資金が流出した。
下落機械-4.10%外需・設備投資関連として売られた。業種平均-1.38%を2.72ポイント下回り、景気敏感株の弱さを示した。
下落窯業-4.08%素材・設備投資関連の一角として下落。非鉄・金属、化学と同時に売られ、素材全体の地合いが悪い。
下落銀行-3.53%金融株の中で下げが大きい。その他金融-2.71%、証券-2.02%、保険-1.11%も下落し、金融セクター全般が弱い。
下落化学-3.52%素材株売りの流れに連動。非鉄・金属-7.75%、窯業-4.08%と合わせ、景気敏感素材が敬遠された。

注目セクター:内需・消費関連

この日の主役は サービス+2.05%、小売業+1.54%、食品+1.45% だった。上昇率上位に内需・消費関連が並び、相場全体が売り優勢の中で資金の逃避先になった。特に食品は景気変動の影響を受けにくく、業種別単純平均の -1.38% に対して +1.45% と大きくアウトパフォームした。

個人投資家は、指数が弱い局面ではこのような ディフェンシブ内需株の相対優位 を重視すべき局面だ。短期的には、サービス、小売、食品の押し目は市場平均よりも底堅くなりやすい。

注目セクター:ハイテク・精密・機械

一方で、下落の中心は 電気機器-5.90%、精密機器-4.92%、機械-4.10% だった。いずれも日経225への影響が大きい大型製造業を含むため、指数の重しになった可能性が高い。特に電気機器は業種別平均を 4.52ポイント 下回り、売り圧力が突出した。

この組み合わせは、投資家が 成長株・外需株・設備投資関連のリスクを落としている ことを示す。反発を狙う場合でも、まず電気機器と精密機器の下げ止まりを確認する必要がある。

注目セクター:素材・金融

最も弱かったのは 非鉄・金属-7.75%。化学 -3.52%、窯業 -4.08% も大きく下げ、素材セクター全体で売りが目立った。これは景気敏感株への警戒が強いことを示す。

金融も弱い。銀行 -3.53%、その他金融 -2.71%、証券 -2.02% がそろって下落した。金融株は相場のリスク許容度を映しやすく、この日の下落は投資家心理の悪化を示している。

結論として、2026年7月28日のセクター動向は、内需・ディフェンシブ買い、ハイテク・素材・金融売り が鮮明だった。短期戦略では、強い内需株を中心にし、電気機器・非鉄・機械の反発確認までは景気敏感株への深追いを避けるべき局面だ。


③ 個別株の異変

本日は半導体・電子部品・設備投資関連に売りが集中した。下落上位21銘柄のうち、電気機器が12銘柄を占める。個別悪材料というより、ハイテク・景気敏感株への一斉リスクオフである。

大きく動いた日経225構成銘柄一覧

順位銘柄1d5d10d評価目標株価備考
1SUMCO(3436)-16.53%-19.49%-38.83%Hold(16社)3,626円出来高0.82x、目標乖離+15.5%。10日下落率が突出
2レーザーテック(6920)-14.05%-12.26%-16.37%Buy(16社)49,125円出来高0.98x、目標乖離+31.2%。半導体検査株に売り
3ディスコ(6146)-12.37%-17.86%-22.53%Buy(20社)84,380円出来高1.24x、目標乖離+53.7%。売買を伴う下落
4村田製作所(6981)-11.71%-10.60%-21.10%Buy(17社)10,953円出来高1.05x、目標乖離+53.1%。電子部品売り
5レゾナック・ホールディングス(4004)-11.49%-15.19%-19.34%Buy(12社)20,533円出来高1.38x、目標乖離+66.1%。材料株で出来高増
6イビデン(4062)-11.05%-14.70%-20.52%Buy(16社)22,925円出来高0.91x、目標乖離+54.3%。基板関連が軟調
7ローム(6963)-11.04%-13.03%-21.48%Buy(10社)5,650円出来高1.16x、目標乖離+37.2%。半導体デバイス売り
8ニコン(7731)-11.03%-9.76%-14.72%Hold(10社)1,710円出来高1.37x、目標乖離-12.6%。目標株価が現値を下回る
9太陽誘電(6976)-11.00%-12.52%-13.66%Hold(16社)16,106円出来高0.84x、目標乖離+56.8%。評価は強くない
10東京エレクトロン(8035)-10.96%-16.00%-21.57%Buy(22社)73,745円出来高1.04x、目標乖離+31.9%。装置株の中核も急落
11SCREENホールディングス(7735)-10.82%-16.52%-20.16%Buy(16社)18,344円出来高0.91x、目標乖離+29.4%。半導体装置売り継続
12ルネサスエレクトロニクス(6723)-10.45%-14.20%-22.53%Buy(13社)4,858円出来高0.99x、目標乖離+40.3%。10日で2割超下落
13ソシオネクスト(6526)-10.36%-13.08%-19.72%Hold(5社)2,400円出来高0.89x、目標乖離+11.7%。上値余地は限定的
14三井金属(5706)-10.31%-10.48%-20.61%None(9社)56,144円出来高0.86x、目標乖離+100.4%。評価なしで信頼度に注意
15アドバンテスト(6857)-10.11%-13.90%-11.49%Buy(20社)35,395円出来高1.23x、目標乖離+38.7%。検査装置に売り
16安川電機(6506)-9.53%-7.09%-20.36%Buy(17社)7,000円出来高1.18x、目標乖離+47.2%。FA関連へ波及
17SMC(6273)-9.21%-7.48%-11.69%Buy(14社)81,307円出来高1.16x、目標乖離+24.7%。設備投資株が軟調
18荏原製作所(6361)-8.69%-7.80%-12.81%Buy(11社)6,310円出来高1.11x、目標乖離+22.5%。機械株にも売り
19NGK(5333)-8.66%-9.35%-16.90%Buy(7社)6,911円出来高1.17x、目標乖離+24.8%。素材・部材系が弱い
20オムロン(6645)-8.58%-3.60%-8.15%Hold(11社)5,636円出来高1.13x、目標乖離+9.1%。本日急落型
21古河電気工業(5801)-8.21%-12.02%-16.19%Buy(9社)6,513円出来高1.07x、目標乖離+116.5%。目標乖離は最大級

1. 半導体製造装置・検査株が同時急落

対象はレーザーテック、ディスコ、東京エレクトロン、SCREEN、アドバンテストである。

  • レーザーテック:1日で-14.05%、10日で-16.37%
  • ディスコ:1日で-12.37%、10日で-22.53%
  • 東京エレクトロン:1日で-10.96%、10日で-21.57%
  • SCREEN:1日で-10.82%、10日で-20.16%
  • アドバンテスト:1日で-10.11%、10日で-11.49%

装置株はすべて2桁下落した。しかも、アナリスト評価は全銘柄がBuyである。目標株価との乖離も、ディスコ+53.7%、アドバンテスト+38.7%、東京エレクトロン+31.9%と大きい。

これは業績見通しの個別悪化ではなく、半導体関連のバリュエーション調整である。買い推奨が残っていても、短期資金は先に売っている。特にディスコは出来高1.24x、アドバンテストは1.23xで、平均を上回る売買を伴って下げた。押し目買いより、まず需給悪化の確認が必要である。


2. 半導体材料・電子部品にも売りが拡大

対象はSUMCO、レゾナック、イビデン、村田製作所、ローム、太陽誘電、ルネサス、ソシオネクストである。

最も異常なのはSUMCOである。1日で-16.53%、10日で-38.83%と、下落率は今回の対象銘柄で最大である。一方、出来高は0.82xにとどまる。大商いの投げではなく、買い手不在の下落である。

電子部品も弱い。

  • 村田製作所:1日-11.71%、10日-21.10%
  • ローム:1日-11.04%、10日-21.48%
  • 太陽誘電:1日-11.00%、10日-13.66%
  • ルネサス:1日-10.45%、10日-22.53%

村田製作所と太陽誘電は目標株価との乖離がそれぞれ+53.1%、+56.8%ある。しかし、太陽誘電の評価はHoldであり、強い買い材料にはならない。目標株価の高さよりも、10日で2割前後下げている需給の悪さを優先すべき局面である。

レゾナックは1日-11.49%、出来高1.38xと、今回の中で最も出来高増が目立つ。目標乖離は+66.1%と大きいが、売りの強さも明確である。反発狙いは短期売買向きで、安定した底打ちとは言えない。


3. 非鉄・素材株は目標株価との乖離が極端

三井金属と古河電工は、目標株価との乖離が極端に大きい。

  • 三井金属:目標乖離+100.4%、1日-10.31%、10日-20.61%
  • 古河電気工業:目標乖離+116.5%、1日-8.21%、10日-16.19%

一見すると割安に見える。しかし、三井金属は評価がNoneであり、コンセンサスの方向感が弱い。古河電工も目標株価は高いが、5日で-12.02%、10日で-16.19%と下落トレンドが続く。

このグループは「目標株価との乖離」だけで買う局面ではない。目標株価が株価下落に追いついていない可能性がある。反発確認前の逆張りはリスクが高い。


4. FA・機械株にもリスクオフが波及

対象は安川電機、SMC、荏原製作所、オムロンである。

  • 安川電機:1日-9.53%、10日-20.36%
  • SMC:1日-9.21%、10日-11.69%
  • 荏原製作所:1日-8.69%、10日-12.81%
  • オムロン:1日-8.58%、10日-8.15%

半導体だけでなく、設備投資関連にも売りが広がった。安川電機は10日で-20.36%と下落が大きい。中国・FA・設備投資サイクルへの警戒が株価に出ている。

オムロンは5日変化が-3.60%にとどまる一方、本日だけで-8.58%下げた。本日急落型である。評価はHold、目標乖離も+9.1%しかないため、戻り余地は限定的である。


5. Hold銘柄は戻り売りに注意

Hold評価の銘柄は、買い戻しの根拠が弱い。

  • SUMCO:Hold、1日-16.53%、目標乖離+15.5%
  • ニコン:Hold、1日-11.03%、目標乖離-12.6%
  • 太陽誘電:Hold、1日-11.00%、目標乖離+56.8%
  • ソシオネクスト:Hold、1日-10.36%、目標乖離+11.7%
  • オムロン:Hold、1日-8.58%、目標乖離+9.1%

特にニコンは目標株価1,710円が現在値1,956円を12.6%下回る。出来高も1.37xに増えており、売りに根拠がある。単純な押し目買い対象ではない。


投資判断

本日の異変は、半導体関連を中心とした広範なリスクオフである。Buy評価が多い銘柄でも、1日で10%以上下げている。目標株価との乖離は大きいが、短期需給は明確に悪い。

個人投資家は、下落率だけで飛びつくべきではない。確認すべきは次の3点である。

  1. 5日下落率が縮小するか
  2. 出来高増を伴う陽線が出るか
  3. Hold銘柄ではなく、Buy評価かつ目標乖離が十分ある銘柄に絞れるか

短期の監視対象は、出来高を伴って下げたディスコ、アドバンテスト、レゾナックである。一方、SUMCO、ニコン、ソシオネクスト、オムロンは評価面の支援が弱く、戻り売り優勢と見る。


④ オプション手口(核心)

  • 上値抵抗帯 :コール建玉は 65,000円・68,000円・70,000円・75,000円 に集中。特に現値62,365円から近い 65,000〜68,000円 は、戻り局面で上値を抑えやすい価格帯です。

  • 下値支持帯 :プット建玉は 60,000円・58,000〜59,000円・62,000円 が厚め。特に 60,000円 は建玉増加もあり、当面の心理的な下値メドとして意識されます。

  • 最大変化(コール)
    68,000円コール +1,777枚。現物より上のOTMコールで、当日は大幅下落。上昇期待の買いよりも、戻りを売る ショートコール/上値抑制狙い が最有力です。

  • 最大変化(プット)
    65,000円プット -3,001枚。現物は65,000円を下回っておりITM。下落で利益が出たプットを手仕舞いした動きと見ます。
    プット(ロールダウン): 『65,000円プット利確+60,000円プット新規 ≒ ロールダウン(ヘッジ継続・やや上目線シフト)が最有力』

  • 総合所見 :急落後もヘッジは残る一方、警戒水準は65,000円から60,000円へ下げられています。目先は 60,000円を支持、65,000〜68,000円を上値抵抗 とする慎重な相場展開が想定されます。


⑤ 信用情報

本日はデータ更新なし(最終更新: 2026-07-17)


⑥ 総まとめ

セクションシグナル方向
① 世界の動きNasdaqが -0.82% 下落。米10年債利回りは 4.641%へ6.2bp低下 したが、グロース株は買われず。円安 163.927円 は支援材料だが、介入警戒も強い。やや下向き
② セクター動向34業種中 23業種が下落。業種平均は -1.38%。電気機器 -5.90%、非鉄・金属 -7.75% が指数の重し。下向き
③ 個別株の異変半導体・電子部品が急落。SUMCO**-16.53%**、レーザーテック -14.05%、東京エレクトロン -10.96%。大型グロースの需給悪化が明確。下向き
④ オプション手口プットは 60,000円 が厚い一方、コールは 65,000〜68,000円 に集中。上値は重く、下値は60,000円が当面の防衛線。レンジ下向き
⑤ 信用情報データ更新なし。最終更新は 2026-07-17。需給判断材料としては中立。中立

総合評価は、弱気寄りの中立 である。
日経225は終値 62,365円 で、オプション上の下値メドである 60,000円 には近い。一方、上値は 65,000〜68,000円 にコール建玉が集中しており、戻り局面では売りが出やすい。

特に問題なのは、日経寄与度の高い半導体・電気機器が同時に崩れている点である。電気機器は -5.90%、精密機器は -4.92%、機械は -4.10% と、指数主導株の下落が深い。現時点では、急落後の自律反発はあり得るが、65,000円回復までは戻り売り優勢 と判断する。

直近のイベントカレンダー

日付イベント注目度
2026-07-29決算:トヨタ自動車(7203)2027年3月期★★★★★
2026-07-30決算:ソニーグループ(6758)2027年3月期★★★★★
2026-07-31決算:ソフトバンクグループ(9984)2027年3月期★★★★★
2026-08-03決算:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)2027年3月期★★★★☆
2026-08-04決算:三井住友フィナンシャルグループ(8316)2027年3月期★★★★☆
2026-07-31決算:メルカリ(4385)2026年6月期★★★☆☆

トヨタ決算は最重要である。為替は 1ドル=163.927円 まで円安が進んでおり、輸出採算には追い風だが、同時に介入警戒が強い。
ソニー、ソフトバンクグループはグロース株心理に直結する。Nasdaqが -0.82% と弱い中で、決算内容が悪ければ日経225の戻りはさらに鈍る。

明日の行動フロー

基準値:日経225終値 62,365円

【保有中の人】

日経225が65,000円を明確に上回る
→ 戻り継続。半導体・電気機器の反発を確認して保有継続。
→ ただし68,000円は次の強い上値抵抗。利確ラインを置く。

日経225が63,000〜65,000円
→ 自律反発の範囲。戻り売りが出やすい。
→ 半導体、電子部品、機械株はポジションを軽くする。
→ サービス、小売、食品など内需株は相対的に保有継続可。

日経225が62,000〜63,000円
→ 現値近辺のもみ合い。判断は中立。
→ 新たな買い増しは不要。決算通過と半導体株の下げ止まりを待つ。

日経225が60,000〜62,000円
→ 下値支持帯の試し。リスク管理を優先。
→ 含み益銘柄は一部利確。含み損の大きいハイテク株は戻り待ちを避ける。

日経225が60,000円を終値で割る
→ シナリオ悪化。下値支持が崩れる。
→ 高PER株、半導体、素材、機械株は防御優先。現金比率を引き上げる。


【新規エントリーを考えている人】

65,000円超
→ 買い検討可。ただし初動ではなく確認後。
→ 対象は決算通過後に上方修正・増益確認が取れた主力株。

63,000〜65,000円
→ 追いかけ買いは避ける。
→ 短期なら内需・ディフェンシブ株に限定。

62,000〜63,000円
→ 様子見が基本。
→ 半導体株は陽線+出来高増+5日下落率縮小を確認してから。

60,000〜62,000円
→ 打診買いは少額のみ。
→ 狙うなら食品、小売、サービスなど、すでに相対的に強い業種。

60,000円割れ
→ 新規買い停止。
→ 反発確認まで待つ。ナンピンは避ける。

シナリオが崩れる条件

  • 日経225が 60,000円を終値で明確に割る こと。オプション上の下値支持が失効し、下落トレンドが一段強まる。
  • 日経225が 65,000円を終値で回復 し、さらに 68,000円 を突破すること。戻り売り優勢シナリオは無効になる。
  • 電気機器、精密機器、機械が同時に反発し、半導体主力株の下落率が縮小すること。指数の重しが外れる。
  • Nasdaqが大幅反発し、グロース株売りが止まること。今回の下落要因であるハイテク需給悪化が緩和する。
  • ドル円が急速に円高へ振れ、160円割れ となること。輸出株の円安メリットが剥落し、日経225の前提が変わる。
  • トヨタ、ソニー、ソフトバンクグループの決算が市場予想を大きく上回り、主力株主導で指数が買い戻されること。
  • 逆に、主要決算で通期見通しの下方修正が相次ぐこと。この場合は 60,000円支持 の前提も弱まる。

昨日のシナリオ検証

判定:メインシナリオは下方向に崩れた。
前回は「65,000円前後の攻防、上値追いより押し目確認」としたが、実際の日経225は 始値64,539.92円、高値64,573.18円 にとどまり、65,000円を一度も回復できなかった。その後、安値 61,923.60円 まで急落し、終値は 62,364.92円。警戒ラインの 64,123円 を終値で大きく割り込んだ。

検証項目前回シナリオ実績判定
強気継続ライン65,220円超高値64,573.18円未達
注意ライン65,000円終日下回る下振れ
危険ライン64,123円割れ終値62,364.92円明確に割れ
日中値幅押し目確認想定2,649.58円変動率急拡大
ハイテク売り警戒半導体・電子部品が急落的中

特に重要なのは、64,123円の危険ラインを終値で1,758.08円下回った 点である。これは単なる押し目ではなく、短期トレンドの下方ブレイクである。65,000円から見ても終値は 2,635.08円下 で、心理的節目の防衛は完全に失敗した。

セクター見通しでは、弱気とした ハイテク・成長株、半導体・電子部品、化学 への警戒は正しかった。実際に、半導体関連では SUMCO -16.53%、レーザーテック -14.05%、ディスコ -12.37%、東京エレクトロン -10.96%、アドバンテスト -10.11% と主力株が総崩れとなった。Nasdaqが -0.82% 下落し、その売りが日本の半導体・電子部品株へ波及した形である。

一方、強気候補とした 空運、サービス、自動車 については、今回の資料内に十分なセクター別騰落データがないため検証対象外とする。ただし、指数全体が寄り付き比で -2,175.00円 下落しており、円安による輸出株支援だけでは相場を支えられなかった。

シナリオブレイク条件では、以下が該当した。

  • 日経225が64,123円を割り込み、終値でも回復できない場合
  • Nasdaqの下落が続き、ハイテク株売りが日本の半導体・電子部品株へ波及する場合
  • 65,000円の防衛が崩れ、下値目線が60,000〜58,000円へ移る場合

結論として、前回の「上値追いより押し目確認」という慎重姿勢は有効だったが、下落の深さは想定以上だった。現在は押し目買い局面ではなく、62,000円台で下げ止まるか、60,000円方向へ走るかを確認する局面 である。


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